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月夜  作者: 琶苑
5/13

No.5:哀しみ

「ここは?」

クロノは何もない闇の中に一人、立っている。歩いても歩いても続くのは無限の闇。

『クロノ』

幻聴のような声がクロノの名を呼んだ。聞き覚えのある声だ。

後ろに人の気配がして振り向くと水鈴が立っていた。

「水鈴・・・あのさ・・・!!」

クロノが水鈴に話しかけようとしたらクロノが苦しそうに頭を抑えた。

「くっ!ダ・・メ・・・だ!(殺人衝動か!?)」

突然の殺人衝動にクロノは襲われた。必死に抵抗した。突然、手にしていた剣を抜き、水鈴に向けた。

「ヤメッ!逃げろ!水鈴!」

そして足は勝手に水鈴の方へ動き剣を水鈴に振りかざした。水鈴の身体は斬られ血が周りに飛び散る。

「うあぁぁぁ!!!!!」




「!!」

クロノの目が覚めた。

「・・・夢か・・・。嫌な夢だ」

クロノ達は森を抜けて日が暮れたため、偶然見つけた洞窟で一晩過ごすことにしたのだった。

「クロノ、大丈夫?魘されてたけど」

水鈴がクロノに話しかけた。昨日のこともありやはり気まずい雰囲気だった。

「あぁ」

クロノは立ち上がり外に出ようとした。水鈴はクロノの服の裾を突然掴みクロノの動きを止めた。

「外、雪が降ってて寒いよ」

「北はいつも寒い」

クロノは水鈴から離れて外へ出る。


外は水鈴の言う通り雪が降っていた。そのせいかいつもより寒く感じる。

「クロノ」

クロノは名を呼ばれ後ろを振り向いた。そこにはラルが立っていた。

「何だ」

「いや、俺は別に用はないけど・・・」

「『けど』何だ?」

クロノはラルを軽く睨む。

「水鈴がな、『クロノは哀しそうだから声をかけてあげて』って言ったからな声をかけた」

「(俺が哀しい?)」

クロノは顔には出さなかったが内心驚いている。

「別に哀しくはない。水鈴に言っとけ。俺のことは心配無用だ。自分の心配をしろ」

ラルは水鈴の元へと足を動かした。クロノはラルが行ったのを確認すると雪の降る空を見上げる。

「・・・哀しそうか・・・。確かにそうかもしれないな」



時間は過ぎ、クロノ達は再び歩きだす。

やはり沈黙は続く。「(哀しそう・・・か・・・)」

クロノは水鈴を見て水鈴の言葉を再び考えた。


吸血鬼が出ないまま辺りは暗くなった。

また、安全な場所で一晩を過ごすことになったため、場所を探し始めた。

「ク、クロノ!!待って!」

突然水鈴が声をあげクロノとラルの動きを止めた。

「どうした?」

ラルが声をかけると水鈴は指をさした。さした方を見ると暗闇の中に人の姿が微かに見えた。

「!」

クロノとラルは驚きを隠せない。三人は人の姿があるほうへ慎重に近づいた。

その人には血がついている。

「大丈夫!?」

最初に駆け寄ったのは水鈴だ。その人の身体を揺さぶったが反応がない。

「水鈴、下がれ」

ラルが前に出てその人の脈を測った。

「大丈夫だ、生きている。だがこのまま放置すると危険だな。安全な場所に運んで手当てをしよう」

ラルの適切な指示を受け、クロノと水鈴は行動する。



その人が目を覚ますのは次の日の夕暮れだった。

今回は短くなりました。それに書いているうちに意味が分からなくなってきました。すみません。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

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