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月夜  作者: 琶苑
12/13

No.12:闇の姿

申し訳こざいません。

手違いで前のを消してしまいました。これは新しく作成したものです。

内容を少し変えてあります。

―ずっと信じて待っていた。私の大切な仲間。私の大切な・・・―




「ラル・ドル、諦めて

出てきたらどう?」

エリトリアは暗く広い廊下を歩いている。

手には氷の剣があった。


カツン・・・


「そこね!」


小さな足音だった。

それでもエリトリアは聞き逃さなかった。

エリトリアは氷の欠片を音のしたほうに飛ばした。


「さような―――!!?」


一瞬のことだった。

エリトリアの頬に何かが攻撃してかすり傷ができ、血が流れていた。

エリトリアは剣を強く握り、身構えた。


「ラル・ドルね!出て来なさい!!」


エリトリアがそう言った次の瞬間。


キィィィィィィィンッ


剣と剣がぶつかる音が強く鳴り響いた。

エリトリアの前にはラルがいる。

ラルの手には神無の刀があった。


「ラル!!あなた、あの女の血を飲んだのね!!!」


「そうだ」


「やっぱりね!でも元気なのは今だけ。長くはもたないわよ」


「もつ必要はない」


「何ですって!?」


ラルはエリトリアを力強く押し、氷の剣を砕いた。そしてそのままエリトリアの身体を貫く。


「カハッ」


エリトリアは身体から大量に血を出し倒れる。ラルも力が抜け、片膝をついた。


「ラル」


声がしたほうを見ると神無が足元をふらつかせ、立っていた。


「早く行こう。クロノと水鈴が待っている」


「そうだな」


二人は互いに身体を支え暗闇の中に消えた。


「このまま済まさないわよ」







クロノは走っていた。

襲いかかる敵を簡単に切り捨てる。

そして、目の前にある扉を激しく開けた。


バァンッ


扉の中の部屋はとても広かった。

その部屋の中心には。


「水鈴!!」


水鈴とブラドが立っていた。


「クロノ!!!」


水鈴はクロノの所に行こうとしたがブラドによって阻まれた。

クロノはブラドを睨む。

ブラドはクロノを見て口元を吊り上げた。


「クロノ、待ちくたびれたぞ。ほぅ、一人で来るとは・・・私と一対一で戦うつもりだな」


「ブラド、水鈴を返して貰う」


「この女は勝者にのみ与えられる。返して貰いたかったら私に勝つことだ」


ブラドは剣を握り、クロノに刃先を向ける。

クロノも剣の柄に手をかけたとき、水鈴が心配そうに自分を見ているのに気付いた。

クロノは優しく水鈴に微笑む。


「大丈夫だ。必ず勝って、お前を助ける。だから見守っていてくれ」


「うん。私、信じてる」


水鈴も思わず微笑んだ。


クロノも剣を抜いた。

クロノが剣を抜くと同時に突然、ブラドが剣で攻撃してきた。

クロノは直ぐに反応し、ブラドの剣を剣で受け止める。


カキィィィィィン


「直ぐに反応するとはな。これならどうだ?」


ブラドは素早くクロノに攻撃する。

だが、クロノはブラドどんな攻撃も剣で受け止める。

再び剣と剣をながく交える。


「なかなかやるな」


「誉めの言葉として受け取っておく」


「だが人間としてはだ!!!」


ブラドは剣を持たないほうの手でクロノの腹部を貫いた。

クロノは血を吐き出した。

クロノの腹部からは血が流れる。

ブラドがクロノの腹部から手を抜くとクロノは膝をついた。


「くっ!」


「もっと本気を出せ。でなければお前の母親を殺した意味がない」

「な・・・に・・・・?」


クロノはブラドの言葉に反応した。

水鈴もブラドの言葉に耳を傾ける。


「『お前を完全な吸血鬼にするためにお前の母親を殺した』と言ったんだ」


クロノはブラドの言葉を聞き、ブラドに激しく憎悪を向けた。

水鈴もブラドを睨みつける。

クロノはブラドに攻撃する。

ブラドは攻撃を受け止めるが力が強く少し押されぎみだった。

ブラドはクロノの剣を弾き、後ろにさがる。


「クロノ!!!?」


水鈴は目を疑った。

クロノの手は人間とは異なる手になり背からは翼が生える。

その姿は吸血鬼だった。


「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!」


クロノは剣を捨て、一瞬でブラドの近くに行きブラドの腹部を手で貫いた。

ブラドの腹部からは大量の血が流れ、ブラドは口から血を吐き出した。


「カハッ」


ブラドから手を抜くとブラドを蹴り飛ばす。

「ガッ!」


ブラドは倒れた。

そして倒れたままクロノを見た。


「ここまでとは・・・創造以上だ」


また、水鈴はブラドの姿を見て恐怖を感じていた。

「あれがクロノ?面影が全く感じられないわ」


「カハッ!」


再びクロノはブラドを蹴り飛ばし、ブラドは声を出す。


「クロノ!!!やめて!!!」


水鈴が声を張り上げクロノを止めるがクロノには水鈴の声が全く届いていない。


「無駄だ。こうなったクロノは止められない」


「え?」


水鈴はブラドの言葉に耳を傾ける。

ブラドはクロノに攻撃されつつも水鈴に話し始めた。


「クロノの母親を殺したときもクロノは同じようになった。我々全員で止めたがクロノ一人によって殆んどが殺された」


「そんな・・・」


「今のクロノはあのときよりも遥かに強い。止めることは出来ない」


「クロノ!!!」







―私は祈ることしか出来ないの?クロノ・・・お願い!やめて!!!―




To be continued.

更新が遅れてすみませんm(_ _)m


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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