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計画実行

この能力を使えば彼女いない歴=年齢という悲しき、いや、誇るべき経歴に幕を閉ざすことが可能だ。

こんなこと思いつくって俺天才じゃね?

さぁ書いてやろう。


と思ったのもつかの間。

のおぉぉ。全く書けない。

よく考えてみたら恋愛小説なんか見たこともないし、もちろん書いたこともない。ましてや彼女がいたこともないのだから碌に書けるわけがない。


とりあえずほかの人の作品なんかを見て、少しずつできてきたけどものすごくベタって感じがしてそのうえぎこちない。


まぁいいや。

そこは微調整に期待しとこ。

保存して今日は寝よっと。



朝、俺はいつも以上に早く目が覚めた。とはいっても兄貴はもういなかったけど。一体何時に起きてるんだ。

夜も遅かったせいで体は疲れているが、気分は最高だ。

母に変な目で見られたぐらいだ。

だが俺はそんなことなど気にもしない。

今日、俺は彼女ができるんだからな!


今まで友達ですら同性含めて両手で数えられるぐらい。ましてや女友達なんて片手で十分に足りる。というか一人もいない。

そんな俺がついに脱非リア充!

気分が高まらないわけがない。


いつもは遠く感じる駅までの道のりも、今日はとても短く感じる。

鼻歌も出そうなぐらいだ。

鼻歌なんか歌っていたらそれこそ不審者だから自重するけど。

さすがにそれぐらい考える余裕はありますよ。

…えぇ、嘘です。すみません。すれ違った人に思いっきり変な目で見られて気が付きました。知らない人で良かった。


だが、学校について下駄箱を見ると違和感があった。

……あぁ、紙が入ってる。

誰かのいたずらかな?

不幸の手紙とか。

そんな今までの経験を思い出しつつ開けてみる。



「放課後に体育館裏に来てください。」

ナンダコレ?



えぇぇぇ。なにこれラブレター?だよね。なんで。えっ、昨日の内容の微調整された結果?それとも本当に俺に気があるとか?

多分前者だろうけど向こうから来てくれるなんてこんな幸せなことがあるだろうか。

神に感謝を捧げたい。いや、神ではなくあの光かな?いいや、よくわかんないけどこの微調整をもたらしてくださった方ありがとうございます!



というわけで放課後

指定された通りに体育館裏に来た。

ここって告白のよくある場所でもあるけど、喧嘩の時の呼び出しの場所でもあるんだよな...

実際3年ほど前にはそれで行ってみたら理由もなく殴られたけど。

まぁ字的にそうだろうなと思っていたから問題なかったけど、単なる人間違いだったらしく、早く終わった。


多分今回は違うだろう。

俺の勘だけど、なんとなく文字が違う。気がする。

いや、だって女子の字とか(というか自分以外の人の字)見るのいつ以来よ。多分3年ほど前のあれ以来見てないぞ。そんなんで断言するのは無理だって。


そんなことを考えつつも緊張しているという落ち着いてるのかテンパっているのか謎の感覚をしながら待っていると声が聞こえた。


「ごめんね。待たせた?」


声に反応してそちらを見ると…

俺が昨日作った話に登場させた同じクラスの子ではなく、学校一付き合いたくないとボッチの俺にも話が伝わっている一つ下の子だった。


なぜだか予想と違う子が来ました。

きっと微調整のせいですね。別に私が心には美女なんかもったいないとか思ったわけではないです。

次回、心の返事は・・・!

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