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ヴィーン視点 召喚

私はヴィーン。この世界の女王という立場でした。

何故過去形なのかは次第にわかるでしょう。

歳は秘密ですよ。女性に歳を訊くものではありません。


今、目の前に一人の男がいます。

この男の名を鷹鷺心といいます。

私がこの男を呼び出したわけですが・・・


「ほんと、いつになったら目を覚ますのかしら。」


召喚してからもう20時間はたったでしょう。召喚するのだって魔力を馬鹿みたいに使うのに、いつ目を覚ますか分からないからずっと見張っているこちらの身になって欲しいです。


心の世界ではこういう時、水をかけるらしいですがやってみようかしら。

あ、でもこの者が目を覚ました時に濡れていたら私の第一印象も悪くなってしまうかしら。

じゃあ同時に乾燥魔法も使わなくては。


「タウェル、ディート」


その瞬間彼の体全体に水がかかり、その後その水が引いていく。ただし、人間の体は水が全く無くても死んでしまうらしいので、注意が必要だ。なんて面倒臭い。


「う…ん?」


あ、目が覚めた。

やはりこの方法は有効みたいですね。


「目を覚ましたようですね。」


とりあえず声をかけてみる。

同時に彼の心の声が頭に響く。

・・・夢にいた?確かに出来なくもないけど私はそんなことしてないはず。

とりあえず彼に現状を説明した方が良いのでしょうか?


「言語の調整に少し時間がかかるでしょうが、しばらくしたら自然に聞こえるでしょう。」 


私たちは親に言語の自動調整魔法がかけられている。それによって誰ともコミュニケーションが可能だ。


とりあえず彼に現状がどれぐらい理解できているか確認してみましょう。


もしかしてあまり分かっていないのでは?話を聞いているとそんな気がします。それに気になる単語がいくつか混じっていますね。

「あの」行為が人々を救う?

何をバカな。


あの日、私たちは唐突に襲われました。国民によって。

しかも異様に強いのです。私たち王族は魔力、武力ともに強い部類に入るでしょう。

その私たちが明らかに押されているのです。

一旦転移魔法を発動させて距離をとりましたが、場所が割れるのも時間の問題でしょう。

その間に私は彼らに魔法がかかっているか確認をしました。これは王族のみに伝わる魔法なので、彼らには無理でしょう。


私は驚きました。

異世界から魔法がかけられていたのです。あちらの世界では魔力は保てない筈では?

疑問に思った私はとりあえず魔法の発動者、鷹鷺心を召喚したのです。



つまり、彼は騙されたということでよいでしょう。



まずは彼に現状を詳しく説明した方が良いですね。

かくかくしかじか・・・


あとは彼に解決して貰いましょう。

私にはあちらの世界に干渉するだけの時間も余裕もありませんし。

あと面倒臭い。


とりあえずこのあとコミュニケーションをとれないのは困るのであちらの携帯電話とやらを具現化しておきましょう。あれは便利ですよね。


では、彼の活躍に期待して私は少し眠るといたしましょう。

私は今、とても眠いのです。


ヴィーン視点でした。

登場は少ないですが、私のお気に入りです。

というかこの話、登場人物が少なすぎですね。

もう少し心のコミュニケーション能力が高ければ...

次回もヴィーン視点でこのあとの話です。

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