夢の中
気がつくと、そこは知らない場所だった。
辺りは植物が枯れ、まるで教科書でみた戦争中のようだ。
一体どうしたのだろうか。書店に入ろうとしたところまでは覚えている。
あっ、もしかして昨日の徹夜が祟って寝ちゃったのかな・・・?
うわーなにそれカッコ悪くね?
彼女に心配かけちゃったかな?
そんなことを考えていると、目の前に人がやって来た。いや、何となく人と表現したが、獣耳とか尻尾が生えていて、しかも浮いているのだから人ではないだろうが、何といったらよいか分からないから人でいいや。
いまいち萌えないのはその人が持つ独特のオーラのせいだろうか。
その人に話しかけたが、まるで聞こえていないのか無視してこちらへ向かってくる。
ぶつかりそうになり俺が退こうとした瞬間、ぶつかった。
いや、ぶつかったと思っただけで、実際にはすり抜けていた。
へっ?これは夢だから俺がすり抜けたのか、向こうの特性なのかいまいち判断がつかない。
そんなことを考えていると、その人は手をゆっくりとまっすぐに伸ばした。その姿はまるで舞うかのようで、美しさがあった。
と、その瞬間爆発があった。
いや、爆発自体はさっきからあるらしく、音が聞こえてくるがそんなに近くではなかった。それが、今度のはとても近かった。
というか真正面だった。つまり、その人の伸ばした手の先だった。
これはこの人の仕業なのだろうか。
いやいや、たまたまだよね。うん。
そんな期待を裏切るかのようにもう一度手を伸ばし、その先で爆発が起きた。
あぁ、やはりこの人が原因なのか。何となくわかっていたけど。
そんなことを考えているうちにみるみるうちに周りは悲惨な状況になっていく。その人が手を伸ばせば爆発が起き、指を差せば光が出てその先が焼けていく。まるでこの世の終わりみたいだ。
一見すると無双だ。
しかし、敵も能力を使えるのか俺の周りでも爆発が起きる。しかもその数は多いらしくとても頻繁に爆発が起きている。その人はなにかシールドのようなものをだして防いでいるが、やはり数には勝てないらしくそのシールドにも軽くヒビが入り始めている。さすがのその人も苦渋の表情になっている。完全に押されているのは誰の目にも明らかだ。
そういえば俺自身に被害はない。爆発でできた火の粉はすり抜けるし熱くもないし、爆風も通り抜けるから普通になんの影響がない。
やはりここは夢なのだろうか。
その瞬間敵の攻撃によって目の前が真っ白になった。
直前にその人は瞬間移動でもしたのかいなくなった。
それと同時に俺の視界もブラックアウトした。
呑気にもあぁ、目が覚めるんだなと思った。
心の夢の中です。
割とこういう話を書くのは苦手なんだなと思いました。
獣耳は私の趣味ではありません。ただ書いてみただけです。特に意味はありません。
次は現実に戻ります。




