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第7話
「至聖なる神、さすがは神であられます。我々がわからない問題を、かのように速やかに解き明かすとはっ」
神に頼りすぎているきらいはあるものの、それでもこうやって頼られるのはとてもうれしい。
「……さて、終わったのであれば戻りたいのだが」
「もちろんでございます。至聖なる神。すでに準備は整っております」
ことが終わればさっさと戻ってもらうというのは、神降しの基本なのかもしれない。
祟られても困るから、とこうして神の立場になって初めて感じることだ。
と思いながら、神官らに図書館のようなこの建物から別のところへと案内される。
その場所は最初にここに降り立ったところの、あの大きな大きな部屋のところだった。




