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プロローグ

確かに俺は寝ていた。

それは間違いない。

何せ、ベッドに入り、明日の予定を頭の中で組み立てて、大学生として休みを健やかに過ごそうとしていたのをはっきりと覚えているからだ。

だが、目が覚めるとそんな計画はすっ飛んでいってしまった。


歓喜している人たちを見るのはとてもいいことだ。

それが自分に向けられているとはっきりと理解できるならば尚更だ。

それも大量の贄と捧げ物が目に入らなければ、の話ではあるが。

「尊者フェルシモ、謹んでお頼み申し上げます。我らが至聖の存在にして二柱として存在せぬお方、我らが土地と民族の守護せしむ神、どうか我らに力をお与えください。我らがために、今一度伝説のお力をお貸しください」

何が何だかわからない。

ハッキリとしてきたこん小さな頭で思い浮かべたのは夢の続きということぐらいだ。

「いや、どういうこと?」

言葉を発すると、おお、とどよめきが広がっていく。

「至聖なる神よ、顕現なされてすぐでございましょう。それもすでに尊書にて書かれておられる通り、我らがどのような状況であるかをご説明させていただきます」

周りから人が集まってきて、俺をこの演台から下ろしていく。

一つハッキリとしたことはといえば、やはりこれは夢ではないということだった。

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