第一章6話 ???? 完全顕現
『ステータスオープン』
level:42
名前:??? 種族:キングガリルLv7
加護:なし
称号:なし
H P :2000/2000
M P :10/10
攻撃能力:1800+325
防御能力:1000
魔法能力:0(50)
抵抗能力:10
技巧能力:10
速度能力:200
技能:・エピックスキル
王者の覇気
筋力増強Ⅲ
筋肉ダルマ
・レアスキル
猪突猛進
衝撃波
・コモンスキル
嗅覚強化I
耐性: 物理耐性Lv3
破壊耐性Lv2
打撃耐性Lv5
斬撃耐性Lv5
刺突耐性Lv5
「これは...この能力はやばい...強すぎる」
-勿論、唯でさえ強いキングガリルを扱えるってだけで破格なんだけど。何がやばいってこの能力の説明にあった
『HPとMPは本体とは別であり、模倣対象個体を参照する。』
-これ、サラッとやばい事書いてあるよね!僕じゃなきゃ見逃しちゃうね。
要は仮に顕現した魔物がやられても本体は無傷って事でしょ?しかもストックが5つも!乗換自由なガン○ムじゃん!
-デメリットとしては消費MPが本体の100MPも使用しちゃうって事と完全顕現のストックを増やすと24時間待たなければ次のストックを補充する事が出来ないって事くらいかな。
それを差し引いてもお釣りが出るくらいの壊れっぷりである。
「それにさ、ずっと気になってたけどキングガリルの技能を見る限りユニークスキルって物凄いレアなスキルなんじゃないかな。他のスキルとはまるで別物って感じがする...」
-まぁサンプル数1だからなんとも言えないんだけど!
張り詰めていた空気は霧散し子供の様にはしゃいげる程には緊張が解けていた。
「いやー僕最強すぎない?それに僕が思い描いてる様な能力がもしあれば、さらに強くなれる...むふふふふっニヤニヤが止まんないねぇ」
側からみれば筋肉ムキムキなゴリラがニヤニヤして頭をさすっている気持ち悪い絵面である...
-っていうか、能力の事ばかりで忘れてたけどこの筋肉ゴリラのステータス、ほんとに脳筋じゃん。今まで力で全てねじ伏せてきたんだろうね。
シンプル故に強い。正面から正々堂々と闘って勝てるものはなかなかいないだろう。
-検証の為とはいえ、せっかく100MPも使って顕現させたんだから解除したくないなぁ。
「「「ギャギャギャ!!」」」
「なんだ?」
先程からカモフラージュした壁の向こう側が騒がしいのである。
「ギャギャ?」
「ギャギャグギャ!」
少し距離を離し、カモフラージュした壁の擬態を解除し、分身を隅に隠す。
そこには体長1m程のキングガリルと容姿が似た化物達が一本道をびっしりと埋め尽くしていた。
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