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第一章3話 結 聖剣ってなぁに?!

level:1

名前:結    種族:※菴ソ縺?Lv1

職業 : 勇者

加護 : ???の加護

称号 : 半転生半転移者

H P :300/300

M P :300/300

攻撃能力:500

防御能力:150

魔法能力300

抵抗能力:150

技巧能力:300

速度能力:300

技能:・ユニークスキル『友愛』

   ・ジョブスキル

     神明裁決

     アイギス

   ・エクストラスキル

     冷静沈着

   ・エピックスキル

     聖魔法

     魔力操作

     魔力感知

     剣の才能

     HP回復速度強化

     MP回復速度強化

     MP消費緩和

   ・レアスキル

     光魔法

     視覚強化

     聴覚強化

     嗅覚強化

     味覚強化

     触覚強化

     命中

     回避

   ・コモンスキル

     火魔法

     水魔法

     風魔法

     土魔法

耐性:光耐性Lv1

   闇耐性Lv1

   火耐性Lv1

   水耐性Lv1

   風耐性Lv1

   土耐性Lv1

   物理耐性Lv1

   打撃耐性Lv1

   斬撃耐性Lv1

   刺突耐性Lv1

   病弱耐性Lv1


「な、何だよこのステータス...」


「私達あんな能力値で喜んで馬鹿みたいじゃない...」


決して翔達が弱い訳ではない。

むしろ翔達は常人よりも遥かに優れており天才と言われる部類だ。結が異常なのである。


「勇者とはこれ程なのか...」


城内の誰かが呟く。

100年に一度の魔漂の日にしか出来ない英雄召喚。

伝承ではその凄まじい能力が語り継がれているが実際に見たものはこの場には勿論いない、ましてや勇者は世界の危機に現れると言われている為英雄召喚で必ず現れるわけではないのだ。


「技能の数、耐性の数だけでもS級冒険者に引けを取らないんじゃないかしら」


「いや、それだけじゃないユニークスキルももっているぞ!|()()()()()()|》《・》()()()とされる伝説のスキル...人族がどうして...」


「みて、種族名が文字化けしてるわ!こんなの初めてよ!やっぱり天使様なんじゃ...」


「バカな事を言うな!桁外れの能力で水晶が壊れてしまったに違いない!」


「加護もついてるぞ!それに称号の『半転生半転移』など聞いた事がないぞ!」


ザワザワと再び城内が騒がしくなっていく。


「あのー私なんか変な事しちゃいましたか?」


噂の中心人物はキョトンとした表情で首を傾げている。


「いやはや勇者殿、流石である!」


ネクトドス王は先程までの高慢な態度とは打って変わり、手をさすりながら結の事を褒め称える。


「勇者殿がいれば一騎当千!魔王も帝国の連中も敵なしであるぞ!」


「帝国...?魔王は分かるけどなんで帝国が出て来るの?」


朱里が話に割って入る。


「あの覇者、ルキウス帝王が魔王の手に堕ち実質帝国は魔王の手に堕ちたも同然。目前の目標は帝国を取り返す事である!」


「魔王に帝国に...次から次へと訳が分からないわね...それに私達は能力値は高いのかもしれないけど、今迄ずっと学生で戦闘においてはずぶの素人よ!いきなり戦えなんて言われても無茶だわ!」


-確かに...朱里ちゃん?の言う通り、私なんて喧嘩もした事ないよぉ。みんな褒めてくれてるけど足引っ張っちゃわないかな?


「それは問題ない、戦闘技法の指導と護衛は朕の優秀な騎士団を貸す、其方らにはまず南の『終焉の地』に向かってもらおうと思う。」


「『終焉の地』?そこに何があるっていうの?」


「何から何まで説明するのは骨が折れるな、おい」


「ハッ!」


再び騎士団長が説明する。


『終焉の地』とは当時の魔王と先代勇者の最終決戦の地である。あまりの強さに魔王討伐はできず、その命と引き換えに封印するのが限度だったらしい。


その後勇者の仲間は残された聖剣も『終焉の地』に封印した。戦後荒んだ大地のマナを安定させる為でもあるが、1番の理由は聖剣に秘められた凄まじい力を悪用されない為、やっとの思いで手に入れた平和な世界に次の戦争の火種になるのを防ぐ目的で封印を行ったとの事。


聖剣とはたった一振りで天を裂き、大地を穿ち、小国程度であれば滅ぼせてしまう程絶大な能力を秘めている。勇者以外が使えばその能力は数段落ちるらしいが聖剣を求め争いが起こる事は日の目をみるより明らかだろう。


-核兵器みたいね、でもそんなに凄い聖剣を持った勇者でさえ倒せない魔王って強すぎない??!


「成程ねそんなに凄い剣があれば心強いわね、その勇者様もいるみたいだし」


ちらりと朱里がこちらに視線を向けると結は目があった途端あわあわと動揺している。


「その通り、そして何より聖剣に認められたものは何でも1つ願いが叶えられるという逸話まであるとのこと。」


「何だよそれ!まじチートじゃん!それで『魔王を倒して』って願うのはダメなの?」


「聖剣ですので、邪悪な願いは叶えられないそうですぞ。」


「ちぇ、流石にだめか」


翔が腕を頭の上で組みながら唇を尖らせている。


-何でも1つ...魔法のランプみたいね。


「でも封印されてるのに行っても意味ないじゃない」


「馬鹿だなー朱里は、封印したのは先代の勇者の仲間だから同じ英雄召喚された僕達なら解除できるって事でしょ?ゲームやってれば察しつくって」


「馬鹿ってなによ!それに私ゲームなんてやった事ないんだから知る訳ないじゃない!」


「イテッ!?叩く事ないだろー!」


頭を摩りながら翔が朱里に抗議している様子を結は羨まそうに眺める。


「翔殿の言う通りだ、封印された聖剣は英雄あるいは勇者にしか抜けない。貴殿らの武器も伝承通りだと武器を精製できる能力が聖剣に備えられているという。貴殿らの安全は我ら騎士団が守る故ご同行願う!」


「まじ?!俺らの武器もあるの?!行くしかないでしょ!今すぐ行こ!」


「こら!またそうやって勝手に話進めて!私達にも了承とりなさいよ!」


「はいはい」


「はいは一回!」


「はーい」


「なに?!その間延びした返事!返事くらいしっかりしなさいよ!」


「朱里ちゃんも翔君も喧嘩しないでぇ」


その後も朱里と翔が言い争い、静香がオロオロしながら宥めている所を亮がため息を吐いて呆れている。


-いいなぁ、みんな仲良しで...


視線に気付いたのか、朱里がこちらに歩みより笑顔で手を差し伸べる。


「結?よね、お互い大変な事に巻き込まれたけど一緒に頑張るわよ!よろしくね!」


「ひゃ、ひゃい!ふ、ふつつかものですが!よ、よろしくお願いしめぁす!」


「アハハッ。ふつつかものって、結婚するんじゃないんだから、あなたって面白いのね。」


朱里が先程までの緊迫した表情とは打って変わり爽やかな笑顔が結に向けられた。

緊張のせいで震えている結の手をそっと優しく温かい手がぎゅっと安心させる様に握られた。


結も緊張が少し解けたのか自然と笑顔になったのであった。


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