表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/25

第一章10話 ???? 決闘式①

(只今より『結婚式』を行います。新郎新婦のご入場です!)


ガリルメイジの掛け声とともに木製の古びた大きな扉が軋みながらもゆっくりと開いていく、

その先には全てのガリル達を収納出来る程のとても大きな空間が広がっている。

右側にはソワソワした様子のキングガリルの部下200名が、左側には姫の部下300名が平伏(ひれふ)している。右と左に綺麗に分かれその中心にはバージンロードが引かれている。


その道をキングガリルと姫が腕を組みゆっくりと歩いていく。


どうやら魔物という事もあり、教会式と人前式(じんぜんしき)が混ざっており、ガリルメイジも具体的な進行は良く分かっておらず、かなり大雑把な結婚式である。


少し高い位置にある舞台にあがると、一斉に歓声というよりは怒声に近い声が式場に溢れかえる。


(えーこほんっ!それでは私の方から開式の宣言をさせて頂きます。)


ガリルメイジが静かにするように一つ咳払いをして、誓いの言葉を読み上げる。


(新郎キングガリル様 あなたはここにいるプリンセスガリル様を悲しみ深い時も 喜びに充ちた時も共に過ごし 愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?


新婦プリンセスガリル様 あなたもまたここにいるキングガリル様を悲しみ深い時も 喜びに充ちた時も共に過ごし 愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?)


ガリルメイジは緊張しているのか、2人の返事も待たず次のセリフを口走る。


(それでは、誓いのキスを)


一歩近づきベールを丁寧にあげる。姫は目を閉じこちらにその分厚い唇を突き出している。



姫の左肩にゆっくりと手を添える。


そして...



(ぶへぇ!!!!!!)


ガシャーッン!!!!


姫が情けない声をあげながら盛大に吹き飛び、壁にのめり込んだ。

固く握り締めた右拳を姫の顔面に一切の容赦なく叩き付けたのだった。


突然の事で何が起こったのか分からず式場は静まり返っている。ガリルメイジに至っては驚き過ぎて口をあんぐり開け、目を丸くさせている。


振り抜いた拳を掲げ、キングガリルの「衝撃波」と「王者の覇気」を使いながらその場でドラミングを行う。


「グォォォォオオオ!!!!!」


けたたましい叫び声を式場に轟かせる。

そして、キングガリルの部下に向き直り鼓舞する。


「準備はいいか!貴様ら!!」


「「「グギャー!!」」」


キングガリルの部下が一斉にドラミングをする。


ドドンド ドンドンッ!!

「誰が至強か!?」(((我らがキング!)))


ドドンド ドンドンッ!!!

「誰が至強か!!?」(((我らがキング!!)))


(((その巨腕は岩をも砕く!!その肉体は全てを跳ね返す!!我らが最強!我らの王!それは誰か!!!)))


ドドンドドンッ!!!!


「我が最強のキングガリルである!!!」





「茶番は終わりだ。さぁ!開戦の火蓋は切られた!!これより『決闘式』を行う!!誰が至強か見せつけようぞ!!!」


「「「グギャーーーー!!!!」」」



開戦の合図と共にキングガリルの部下が一斉に姫の部下に襲い掛かった。

勿論経緯は次の話でかきます。


ずっとやりたかったある作品のオマージュです笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ