ノベル6
おさらい
啓吾「第Ⅵ話のおさらい役、宇都宮雫の兄です。」
おぉ、別名ス〇ークの登場ですか~。
おさらい一切関係無いですが、妹は恋愛的に好きですか?!
啓吾「…おさらいを始めますが」
ちょっと待て!
シカトすんな、蛇野郎!
啓吾「前回妹の執事と俺は戦い、結局引き分けみたく終わった。だが頼まれた銃
を渡し、執事は屋敷に帰った…という話でした。」
おいっ、シカトしないでっ!
寂しい、寂しいよぉぉっ!
啓吾「では本編を(声を無視)。」
うわぁぁぁぁぁぁっ!!(号泣)
~第Ⅵ話 歯車~
今日は5月半ばの日曜日。
ちなみに俺は広大な庭で銃の練習中。
ズガァン!!
「…弾の大きさが異常。よって火薬の量が半端無いので反動が大きく、肩を壊し
やすいのか。」
一人で説明。虚しいね、本当。
特注品・大型銃は色々な弾の種類が使えるらしい。
詳しくは知らないが。
「…休憩にするか。」
俺は一旦リビングに戻ることにした。
ここの屋敷のリビングはかなりの広さがある。
見た目そのままの豪邸感。何人座れるか分からん机の大きさ。
超巨大液晶テレビと折り畳み式スクリーン。
埃なんてもの、ひとつも無い。
何故なら俺が常に完璧にしているからな。
ちなみに料理も俺。掃除も俺。
超地味な仕事はSPの皆様がやっている。
無駄に修飾の付いた時計を見る。
正午の少し前のようだ。
「…今から昼食を作るか。」
エプロンを着て、キッチンへ向かう。
キッチンは本格イタリアン料理が出来そうなくらい整っている。
火力も抜群、デザートさえ作れてしまう。
ちなみにお嬢様は何げに甘いの好き。
大人な態度だが子供っぽいんだよなぁ。
「…さて、オムライスでも作るか。」皆さんオムライスは知ってるよな?
炒めてトマトケチャップなどで味付けした御飯を薄く焼いた卵で包んだ日本独特
の料理だ。
…という訳で今から作るので少し待っててくれ。
-私達は付き合ってると言えるのだろうか?
あっ、私(宇都宮 雫)視点だな。
今の時刻は正午ぐらい。
ちなみにここは私の部屋だ。
キッチンから音がするから飛沫が料理を作っているのだろう。
…話を戻す。恋人同士とは何をするものなのか。
それさえ私は知らないんだよなぁ…。
…あいつに銃を渡したのは死なないで欲しいから。
なんてあいつに言える訳がない。
困った…。
「…昼食が出来たぞ。」
ドアの奧で飛沫に言われた。
…本当に困ったな…。
どうせ私の気持ちなんて知らないんだろう…。
落ち込みながら、自分の部屋を後にした。
只今の時間は正午を少し過ぎた頃で、日が射し込むリビングは美しく輝いている
。
そこに流れるのはフォークと皿のぶつかるハーモニー…。
これまた素晴らしい。
…な訳が無いだろ。
ただ静かなだけだ。
お嬢様は食事で夢中だし、なんか不機嫌そうだし…。
もしかして不味かったか?
「…ごちそうさま。」
お嬢様は席を立ち、お茶を頼んだ。
俺は無言のまま冷蔵庫から緑茶を取り出し、コップに注ぎ持っていった。
「…あ、食料品がもう無いな。」
緑茶を取り出して初めて気が付いた。
その小さく呟いた独り言を聞いたのか、お嬢様は
「よし、買いに行こう!」
と言いだした。
基本的に食料品はSPに買わせるのだが…どういう風の吹き回しだろう。
お嬢様は自分の部屋に着替える為に行ったようだったので、俺は食器を洗うこと
にした。
-ここで距離を縮めねば…。
あぁ、また私(雫)視点だな。
そう、買い物に飛沫を誘ったのは距離を縮める為だ。
皆さんは分かってるかも知れないけど。
そして今、私は服選びに困っている。
どうするかな…。
…そう言えば大人の男共は皆年下が好きと聞いたことがある。
(信用しないで下さい。あくまでも別次元のような世界に住むお嬢様の意見です。)
「ならばコレで良いか。」
服を手に取り、着替え出した。
…絶対に距離を縮めてやる。
そして拳に力を入れた。
-何か本当に俺はしたのか。
お嬢様の機嫌が悪かった。
無意識に俺は何かをしていたのだろうか。
…俺(飛沫)視点だな。お帰り、皆様。
お嬢様の機嫌が悪いんだったら、この買い物で機嫌をとらなければ。
絶対に…ご機嫌にさせてやる。
そして-拳に力を入れた。
~ novel 06 end ~
友の一言
いやあそれにしても、「早期更新が「鍵」となる」
え?なにがだって?こっちの事情こっちの事情気にしない気にしない