表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Aquavit  作者: 郵貯
24/25

ノベル22

悪友

またまたストック切れて


おい・・・

~第ⅩⅩⅠ話 始動~


「ちょっと待って!…君の本名はなに…?」

廊下を一人でスタスタと先に行く「氷牙」と呼ばれた少女に言う。

少女は止まり、相変わらずの冷たい視線を俺にあてる。

「…穂乃香(ホノカ)。」

と一言だけ発し、早歩きを再開した。

「ちょっ…!穂乃香?!ホノカで合ってるのか?」

穂乃香は振り返った。

「…うるさいです。」

俺の血の気が引く音が聞こえた気がした。

「あぁ~…駄目だ、女子怖…。」

その後、俺は無事に屋敷まで帰ることが出来た。

言うまでもなく、その間は何も話していない。


「ただいまー…つったって誰もいないか。」

いくつものセキュリティを通り、やっと玄関の扉を開くことが出来た。

周りに誰かいるか確認した。

…無論、誰もいなかったが。

重くなった身体をソファーに預ける。

「今日一日で何かとあり過ぎたな…毒料理や軍への勧誘。」

溜め息をこぼす。

「そして…俺の秘密……。」

何気なく閉じたまぶたは、そのあと開くことがなかった。


「…?」

目に映るのは通学路のようだ。

太陽は真上にあり、なんでここにいま俺がいるのか…。

…あっ、夢か。

ワンワン!

「…犬?」

犬の鳴き声が聞こえた。

側にある電柱の下を見る。

「おぉっ、可愛い野良犬だな。」

可愛いらしい犬は人懐っこいらしく、しっぽを凄い勢いで振っている。

「ははっ、そんなに遊んでほしいのか?」

ワン!

舌を出しながら元気に鳴き声をあげた。

「じゃあほら、お手。」

軽く右手を差しだす。


「絶対しない。」

犬は表情を変えずに喋った。


「うわぁっ!?どんだけ意味の無い夢だよ!!」

ただの字数合わせです。

「なんか聞こえたよ、いま!」

「おい飛沫、一人で何を騒いでいるんだ?」

制服姿のまま、お嬢様は奥の扉を開けて入ってきた。

「お嬢様…。いつ帰ってきたんですか?」

「ついさっきだ。…あぁ、そう言えば連絡事項があった。」

「連絡事項…?」

一瞬背中に電流が走った。

…軍の話じゃない、それは分かるだろ。

何を怯えてんだ…俺は…。

「確か…明日、うちのクラスに転校生が二人来るらしいんだ。」

「転校生?うちの名門校に転校ってことはその人達、よっぽど頭が良いんでしょ

うね。」

「なんでも片方の転校生は、かの有名な教師が作った世界史のテストを満点とっ

たらしい。」

「あの教師のテストを満点!?」

あの教師、通称「鬼先(オニセン)」の作ったテストはかなり難しいことで有名で

ある。

成績優秀なお嬢様でさえ、点数は八割がやっとである。

俺は前回七割だった。

ちなみにシンは7点。馬鹿だから仕方ない。

「それは凄い転校生ですね。」

「そしてもう片方は…。」

な、なんだ…この空気。

もっと凄い奴なのだろうか。

「プロ並のマジシャンらしい。」

「なんでマジシャンなんですか?!」

「知らん。」

「マジックだけで転校なんて無いですよね?」

「化学満点だという。」

若干機嫌を損ねながら言った。

多分、自分と同じ点数が嫌なのだろう。

同じってことはお嬢様も満点という意味だ。

「へぇ…男か女、気になるなぁ……あうっ?!」

ネクタイをきつく締められる。

「おい…まさか女がいいとか言わないよな…?」

「お嬢様、苦しい…苦しいですから…!」


…ガチャ


玄関へ続く扉が開いた。

そこへ視線を移す。

「…………!?」

俺は絶句した。

さっき会った、見知る顔があったからだ。

「あぁ、もう来たのか。」

お嬢様が俺のネクタイを離す。

俺は咳を数回した。

「紹介しよう、新しくこの屋敷に仕えることになった…。」

その続きを言わなくても分かります、お嬢様。


「メイドの穂乃香だ。」


…知っているから。


~ novel 21 end ~


超悪友

次の更新は●●●●です


なるほど、●●●●ですか

わかりました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ