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Aquavit  作者: 郵貯
17/25

ノベル15

飛沫はどうなったのか・・・?

~第ⅩⅤ話 秘められた力~


夕方になりかけている今日この頃。

俺は何をしているかと言うと…。

「…っ!!」

壁にぶつけられ、座り込んでいる。

「どうした?弱いな。」

注)SMプレイじゃないぞ。

いま宇都宮家の訓練所で不思議な来訪者、アリスという闇の巫女と戦っているが

…。

「強い…。」

圧倒的戦力に押されている。

「私に勝てないのか、宇都宮家の執事は。」

アリスは俺に近づき、見下ろす。


「私に勝てないのなら…宇都宮家の執事を辞めろ。お前に雫を守る力は無いから

な。」

「……!?」

お嬢様の執事を…辞める?

そしたら俺はどこに行けばいい?

誰にすがればいい?

…そうか、俺はずっとお嬢様にすがっていたのか。

俺は…何もしてやれてない。

守ってあげるとか言っときながら…無力だ。


だけど…

「…どうした?」

「俺は無力…だけどな…。」

残っている体力を使って立ち上がる。

出血箇所が多いみたいだ。

立ちくらみがする…けどそんなの関係無い。


俺は…。

「無力でも…非力でも、この身を犠牲にしてでもっ!!お嬢様を守りたいんだよっ!!!


地面に魔方陣が浮かび上がる。

「お前っ…!!」

風が強く吹く。

おそらく魔方陣から出てるのだろう。

「…手はもう抜かない、アリス。」

「…どうやらとんでもない奴と戦ってたようだな。」

銃を構える。

銃弾は使いきったはずだが、どうやら魔力を弾倉に入れることが出来るらしい。

そうお嬢様から前聞いていた。


左手に身体の神経を集中させる。

手に青い火の玉みたいなのが表れた。

「-魔力装填!!」

銃に火の玉をぶつける。

数秒蒼く光り、銃は不思議な青い光をほのかに放っている。


「…まさか現実世界で魔法が使える奴がいるとは。」

アリスは木刀を捨て、両手を合わせた。

その両手を勢いよく離した右手には、銀色に輝く細い剣を握っていた。

「私はお前を殺すつもりでいくぞ。」

「どうぞ、魔法使いさん?」

アリスは俺に向かって走りだした。



「………。」

「もう終わりか、闇の巫女。」

アリスは床に仰向けに倒れている。

「…魔法使えないから不利だ、私は…。」

「お前、巫女なのに魔術師じゃなくて能力者だよな。戦ってたら分かった。」

アリスは微笑した。

「はは…よく分かったな。私は確かに魔術師ではない。魔法は十分使えるが、武

力の方が冴えてるんだ。」

「へぇ…ところでなんで俺は現実世界で魔法が使えるわけ?」

「…知るか。」

俺は一体何者なんだろ…。

そう思った瞬間、立ち眩みを起こした。

ヤバッ…!

そして視界を奪われた。



「飛沫っ!!」

「えっ…あ、お嬢様…」

「大丈夫か、痛むところは無いか死なないか私を置いてかないか…」

そこまで聞いてお嬢様の口を塞いだ。

「大丈夫ですし、置いていきませんよ。」

どうやらここは俺の部屋らしい。

ベッドで俺は横になってたようだ。

お嬢様が口を塞いでる手を叩いてきた。

手を離す。

「ぶはっ…。殺す気か!」

「すみません、手加減を忘れてて。…それで、どうしてここに俺はいるんですか

?」

「あぁ、さっきアリスが連れてきた。「訓練してて手加減をするのを忘れて戦っ

てたらこうなった。すまない。」って…。」

「……?」

違う…よな。

おそらくそれも含むが、魔力の使い過ぎが主なはずだ。

俺が現実世界で魔法を使えるのを言ってはいけないのか…?

「じゃあ私は下に行ってる。何かあったら呼んでくれ。」

そしてお嬢様は出ていき、扉は閉められた。

「…あれっ、左腕に怪我なんてしてたか?」

左腕の包帯を取る。

「……!!なんだよ…コレ…!」


左腕に過々しい黒印が表れていた。


~ novel 15 end ~


次回もよろしくーー

ほうほう、宣伝か。……早く続き書かないとストック切れるぞ

らららのらー

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