ノベル14
友
あーした、天気になーるな!あは☆
犬
語尾に☆をつけんな!しかも、明日天気になるなってどゆ事だよ!!
~第ⅩⅣ話 闇の少女~
屋敷に着き、今は俺の部屋で着替えている。
シンプルで周りがシビアな木で出来たお気に入りの時計は、約三時を示している
。
スーツを羽織り、ネクタイを締め直す。
「これでよしっ!」
制服からスーツに着替えた。
「これから訓練か~。」
俺は少し浮かれていた。
コンコン…
部屋をノックされる。
「あっ、はい。どうぞ。」
「飛沫、着替え終わったか?」
お嬢様が制服のワイシャツ一枚で入ってきた。
…一応言っとくけど、お嬢様は下にもう一枚着てるから透けてないぞ。
「スーツ…脱いだ方が良いと思う。今から訓練するんだろ。動きづらくないのか
?」
ご名答、そうでした。
なんだろうな。
最近いろいろと疲れてんのか、俺は。
「…どうも。」
スーツを脱ぎ、クローゼットのハンガーにかけた。
「ところで…何しに来たんだ?」
俺はお嬢様に問い掛けた。
「あぁ、ちょっと客が来ててな。武術の達人だから教わるといいぞ。リビングに
いたから会いに行ってみろ。」
お嬢様は振り返り、
「でも気を付けろよ。」
と言って扉を閉めた。
「お客様…?じゃあ持て成さないと!」
そのままスーツを羽織らずに部屋を後にした。
武術の達人…か。
きっと筋肉体質のでかい男性なんだろうな。
そんなことを考えながらリビングへ向かった。
「えっと…迷子かな?」
リビングにいたのは俺と同い年あたりに見える少女だった。
多分日本人じゃない。瞳が紅色だし。
日本人に似てるけど。
まぁ、美少女といったら頷ける。
「なに寝言を言ってんだよ。客だ、さっさと持て成せ。」
…見下したように言われた。
性格…悪いな、コイツ。
しぶしぶキッチンに行き、茶を入れた。
「おい、茶は嫌だからな。」
…本ッ当に性格悪いな。
入れてから言うなよ。
だが俺は宇都宮家の執事、恥を見せるわけにはいかない。
だからココは冷静に…。
「じゃあ何が良いんだよバー…」
舌を思いっきり噛んだ。
バーカは駄目だ、俺。
「な、何が良いですか~…?」
涙目で俺は言った。
「全国内産最高級果物使用フルーツジュース。」
ねぇよ、んなもん。
「あの…すみません、無いです。」
「…ちっ。」
舌打ち!?今舌打ちしたのか、コイツ!
くっ、このままじゃ駄目だ。
コイツの為にも文句を言わなければ…!
「おい、お前さっきから我儘…」
「久し振りだな、アリス。」
お嬢様の声が聞こえた。
俺のストレスを溜めたけど。
アリスは不思議そうな顔をした。
「雫、お前話し方が変じゃ…」
「何のことかなっ!!気のせいだろ、きっと!」
お嬢様が口を押さえてる。
「飛沫、ここは私に任せて訓練所に行っといてくれ!早く!」
「えっ?あ…あぁ…。」
言われた通り、俺は小走りで向かった。
「あぁ、成る程な。お前あの執事に惚れてるだろ。」
「…うるさい。」
顔を俯かせながら言った。
「あの性格が悪い女、お嬢様と知り合いそうだったな。」
訓練所で銃の整備をしながら独り言を言った。
「ていうか武術の達人があの女じゃないのは分かるけど…どこにいるんだー。」
床に寝そべった。ひんやりしてて気もちい。
あぁ…もう寝よっかな。
瞳を閉じた。
「おい、訓練を始めるぞ。」
声が聞こえた。瞼を開ける。
「…えっ?」
思わず声が出た。
「私の名前はアリス。」
さっきの性格が悪い女が…武術の達人なのか…?
「そして闇の巫女だ。」
脳に弾丸を撃ち込まれたような衝撃を食らった。
~ novel 14 end ~
友
あー、アリス登場しましたねー
犬
…そろそろ、ストック切れそうなので続きをかいてくだ――
友
次回もお楽しみに~~
犬
……まだ書いてないんだね?
友
ギクッ…