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Aquavit  作者: 郵貯
14/25

ノベル12

友言

あけましてーおめでとーございますー

犬言

ことしもーよろしくーおねがいしますー


(協力技発生!!)

~第ⅩⅡ話 日常と平和~

今俺達がいるのは屋外野球専用広場。

くそでかい。プロ野球スタジアム程の広さだ。


「体育が朝っぱらからやれる幸せなんてねぇよな!」

シンのテンションが高い。

もう一回血を流させて冷静にさせてみようか。

「だがシグ…今回はお前とチームが違うんだ。出席番号偶数と奇数で分けるから

な…。」

「この上なく嬉しいよ。」


チームごとにポジションにつく時、シンは俺を指差し

「この勝負、俺の勝ちだな!」

と叫んだ。


…今回俺はセンターだった。

ピッチャーじゃない。

「…シグと一緒のチームか。」

声をかけてきたのは(ハヤシ) 直人(ナオト)

「珈琲が似合う男」ランキングで見事一位を獲った奴だ。

まぁ二位は俺だけどな。

背が俺より少し高く、眼鏡をかけた若干茶髪の青年。

学力優秀だし、モテる。

モテるのに女子には少し無関心。


「シンとは別のチームなんだな。」

「あぁ…厄介だ。」

野球バカとあって打率は高確率、守備も強い。


「プレイボール!!」

先生の声がかなり響いた。


「…来た。」

只今俺達は守備中。一回表だ。

そして次のバッターは…。

「フハハハハ!来たぜ、俺様シン様!!外野共、ホームランゾーンより後ろに行

った方が良いぜぇ!」うっぜぇぇぇ…

「…飛沫、ピッチャー変わってくれないか?」

誰か分からない奴に言われた。

あぁ、良いだろう。

黙ってボールを受け取る。

「はっ…来たか、シグ!!」

「あぁ、来てやったぞ。」

砂煙が立ち上る。


「シグ…お前に言いたいことがある。」

「なんだ?」

シンがバットを構え、笑顔で言った。

「良いパパになれよ?」


あっはっはっはっは。…殺す。

「シンー、ドナ〇ドの危険な野球って知ってるかぁ?ようつべで調べてみろよ。

「…いきなりなんの話だ?」

シンが顔をしかめる。

「知らないのかぁ。じゃあ教えてやるよ。」

俺は振りかぶる。

「後悔するなよ?」


ボールは真っ直ぐ進む。

シンの…男の急所である○○○を目指して。

「-お前…!!」


シンの悲鳴は多分校内全てに行き渡った。


シンは無様にもベンチで急所をズボンの上から冷やしてる。

愉快だなぁ。

…続いてバッター交代。

「あっはっはっは。気を付けろー?今の俺は機嫌が悪いからなぁ?」

俺は笑顔で言った。


バッターの顔が絵の具で青くしたように真っ青になる。



「ストライク!ゲームセット!」

楽勝で俺達のチームが勝った。

まぁ敵バッターが怯えて打たねぇからなぁ。当たり前だ。


「卑怯だぞ、シグ!!」

シンが抗議しだした。

「あれは絶対わざとだろ!ていうかそんな発言してただろ!!」

「へぇ…じゃあここにいる皆に聞きましょう。俺はわざとやったと思う?」

俺は笑顔で言った。

皆、首を横に振った。


「おい、皆-!」

「あっはっは、残念だったなシン!!」

「くそったれーーー!!!!」


シンの雄叫びは校内すべてに行き渡っただろう。

そろそろ先生方も怒ってるんじゃないか?



「そう気を落とすな、シン。」

眼鏡青年、直人が言った。

「くそっ…どうして…。」

「あっ、お嬢様だ。」

俺は呟いた。

校内に戻る途中で女子軍団を見つけた。

「どこだ!どこにいる!…きゃー、ビューティフォォー!!!!」

シン…頭は大丈夫か。

なんでもう落ち込んで無いんだよ、単細胞が。


…いつしかここにいるこいつらも変わってしまうんだろうか?

普通に接することが出来ない日が来るのではないか?

永遠に無い、なんて言葉を俺は信じない。

永遠なんてありえないんだ。

いつか必ず終わる。変わる。


変わらないことなんて…無い。


「…あっ。」

俺は一つ、変わってないことに気が付いた。


まだお嬢様と胡桃が争っていることを。


~ novel 12 end ~

友言

来年もーよろしくーおねがいーしますー

犬言

来年までこの小説続くの!?

友言

……続かせたいぜ!!

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