表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Aquavit  作者: 郵貯
11/25

ノベル10

友の声

焔篇…簡潔!

犬の声

簡潔じゃなくて、完結だろ!!意味分からんぞ!!

~第Ⅹ話 魔法の世界~

雨は止む気配を見せていない。


「…では私も魔法を使わせてもらうか。」

焔は片手を前に出した。

そして詠唱。

手の前に赤く光る小さな魔法陣が表れた。


…くるぞ、飛沫。

お嬢様の声が体内に響く。

「魔法なんて信じたく無いが…信じないといけなさそうだな。」

足を踏み締め、すぐに避けれる体制をとる。


男の詠唱が終わる。

「-インフェルノ」

魔方陣から大きな焔が列となり真っ直ぐ俺の方へ飛んでくる。


上級魔法!?あいつ、魔術師か。


その焔の列を跳んで避けた。

「単純な動きだなぁ、焔の速度が遅いぞ!!」

焔はあざ笑い、

「生憎この天気だからな…。

それと油断は禁物だぞ?」

また片手を上空の俺に向け、詠唱無しに魔方陣が表れた。


「-ヴォルケイノ」

陣から大きな焔が出てくる。

動きは遅いが、確実に落下してる俺に近づいている。


連鎖魔法! …こいつ、かなりの腕だぞ。

「そんなことより回避法を考えろよっ!!」

あぁ、そうだったな。手をあいつみたいに前に出せ。


俺は右手を前に出す。


同化したから私の魔術の基本の記憶は分かるはずだ。

「んなっ-!!」

焔はもう少しであたりそうだ。


目測で約30秒ほど。


やるしかないのか。

右手に全神経を集中させる。

…上条○麻じゃないからな。

そして、本当は目標が見えなくなるためにやってはいけないが瞳を閉じる。

-そして唱えよ。己を守る術の名を。


「-クリナム!!」

高圧の水が陣から流れ、大きな焔の球にあたる。


…しかし球は消えない。

「おい、消えてないぞ。」

焔の球にあたるまで約5秒。

…そう言えば初心者だったな。まぁ焔の球も小さくなったじゃないか。

「バーカ…。」


焔の球は俺にあたった瞬間に爆発した。

そのまま床に垂直落下し、背中を強く打った。


爆音が異世界にこだました。


「痛っ…!くそ、なんなんだよ!」

土煙が舞い上がる中、俺は口にした。

私も一応痛いんだぞ?同化してるからな。

まぁお前との同化率が低いから余り痛くないが-

「後で聞く、お嬢様。」

頭をこれ以上混乱させるな。

立ち上がって焔を見る。


…魔法は駄目だな。

雨で少しは増しても威力が低過ぎる。

お嬢様が体内で話し掛ける。

「だったら俺の得意分野でいく。」


焔は既に詠唱をしていた。

そして両手を前に出す。

「アルテマフレイム!」

両手で創られた大きな陣から焔の塊がとんでくる。


あれはヤバい、飛沫!!

避けろ!

「嫌だね。」

左肩は相変わらず痛む。

だが両足は健全だ。


地面から足が離れる。

足を空中で横に思いっきりふった。

「水刃脚!」

蹴を放ったところから水の衝撃破が生まれた。

それはかなりの大きさ。


焔の塊とぶつかる。

その瞬間、強い爆風が生じた。

水しぶきが上がる。

「うわっ、何だ!?」

魔法と魔法との相殺の時に生じる衝撃だ。

だがお前…いつからあんな力を?

「さぁな、俺も全然分からん。」


水しぶきが晴れだした。

男は笑っている。

「お見事、さすが巫女殿だな。

そして使者も。」


「-!!」

全身に違和感が走る。

どこかに…飲み込まれるような感じ…。


「おっと…もうこの世界はもう保たないか。」

焔は残念そうに言い、

「それではご機嫌よう。」

と頭を下げた。




「…飛沫。」

今度は後ろから声が聞こえる。

振り返るとそこにお嬢様がいた。

他にも一般人がいる。

帰宅しているもの、買い物に来たもの。

「戻った…?」


これが日常。

さっきの非日常から無理矢理引っ張られても余り実感出来ない。

夢…じゃないのか?


「左肩、まだ痛むか?」

そう言えば…スーツに穴が空いている。血も滲んでる。

…だが身体には怪我は無い。

少し痛んでるが。

「まだ少し痛い。ていうか全く理解できない。」


巫女ってなんだ?

使者ってなんだ?

異世界ってどこだ?

同化も…。


「…屋敷で色々説明する。だから帰ろう。」

「…そうだな。」


駅の切符売場に行く。


ガチャン


思わず溜め息が出た。

「お嬢様…。」

また改札口の扉が閉まってる。

警告音も鳴っている。

「すまない…行き方を忘れてた。」



屋敷の時計は7時をさしている。

そこで問題が起きた。


「あぁっ!買い物結局してないじゃんか!!」

もうここは屋敷の中だ。

「本当だな。忘れてたよ。」

「何しに行ったんだ…。」

一人落胆する。

「私は満足だぞ?飛沫と映画も見れたしな。」

笑顔で言われた。

自然と微笑み返した。


まぁ…いいか。


「じゃあ今日はお嬢様が嫌いなもの尽くしだ。」

「えぇっ!?何でだよ!」

「それが冷蔵庫にあったしな。我慢しろ、買い物行ってないんだから。」

「え~…。」


…やっと日常の実感を得たかな。

心の中でそう思った。


~ novel 10 end ~


友の声

ああ…おわったぜ

犬の声

それよりはやく、続きかけよ!

友の声2

そのうちな

犬の声

早くしないとストックが切れるぞ

友の声

う…………



依然として、友人は続きを書いている様子ではないので、ああ、このあとどうしよう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ