エピローグ
忙しい、忙しい。私達の喫茶店【私達の。】オープン初日からは想像できないほど店は繁盛していた。具体的にオープン初日と現在でどれくらい繁盛しているかと言うと、ミチルと先輩との会話は業務的な会話ばかり。それくらい忙しい。
「お会計は千二百円になります」
私はいまレジで会計をしている。コーヒー&トーストで千二百円って高いと思った人もいるだろう。舐めないでもらいたい。前の喫茶店とは違う。今は【私達の。】なのだから! 進化している。メニューは格段に増えた。もしかして、繁盛の原因はこれなのかな?
「あの、ちょっといいですか?」
会計中のお客様が私に話しかけてきた。
「どうされましたか?」
「この店って【私の。】シリーズの聖地ってホントなんですか?」
聖地って……ドラマやアニメとかの舞台になった場所って意味
だったよね。それに【私の。】シリーズってなんだろう?
「お客様はどうしてそう思われたんですか?」
「あれです!」
お客様は私の背後を指差した。そこには店長さんからの贈り物である【私の先輩。】、【私の親友。】、【私の恋人。】が飾られていた。
「あそこに飾られている【私の。】シリーズ、店で売られてるのとデザインが違うんです。その情報がネットで話題になって、この店が作品の舞台なんじゃないかって噂が広がってるんです」
ああ、それで店が繁盛するキッカケになったのね。やっぱり、ネットは凄いなぁ。私達はこれを狙ってた訳じゃないけど、自然と噂が広がって場所が特定されちゃうんだもん。
「そんな事になってるんですね♪ちなみにお客様はあの小説のファンなんですか?」
「はい!特に【私の親友。】が一番好きです!すごく泣きましたし先輩さんがかっこよくて」
【私の親友。】は先輩の話だ。やっぱり、泣くよね。それにかっこいいかぁ、もしかして、先輩は女性人気が高いのかも。
「他の作品の感想とかも聞いていい?」
一般の人の感想を聞ける機会はなかなかない。このお客様は世間代表という訳ではないが、世間からどう評価されてるか気になる。
「んー、【私の恋人。】はですね、ミチルさんみたいな人に愛されたいなって思いました。真面目だと面白味がないって言う人も居ますけど、真面目なミチルさんの言葉には嘘がなく信じられるっていうか」
私はそのミチルに愛されてます♪
「そして、【私の先輩。】はサキちゃんが可愛いです。同性愛の話なのにあまりそれを感じさせない。普通の恋愛小説を読んでる感覚になりました。それってある意味、本物の恋なんじゃないかなって」
私だけ、ちゃん付けなんだ。それにしても本物の恋かぁ、小説の評価だけど、私への評価として受け取ってもいいよね。
「それでどうなんですか?この店は小説の聖地なんですか?」
仕方ない。答えてあげるとしよう。
「ミチル!先輩!接客おねがーい」
あえて否定も肯定もしなかったが、私の言葉を聞いて、お客様は嬉しそうに顔を輝かせた。
これで完結です。【私の先輩。】から始まり【私の親友。】、【私の恋人。】、そして【私の。】までお付き合いして下さりありがとうございました! この作品は、なろうの20thの企画に息抜きとして書いたのが始まりです。【私の先輩。】を投稿した後に先輩の話やミチルの話を書きたくなり、【私の親友。】と【私の先輩。】を書く事になりました。だから、【私の。】以外は短編という形で投稿してあります。読者が混乱するんじゃないかと心配でした。今も心配ですが(^-^; 完結編の【私の。】を読んで謎というか明かされてない部分がありますよね。いつか、書けたらなと思ってたりします。この作品は企画用で書き始めたので企画の期間中に完結させるというのが目標でしたので、もし書くとしたら三作品と完結編をまとめて連載版って形になると思います。 無事に完結できましたし皆さんの感想とかじゃんじゃん待ってます。 それでは