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第70話


 首都サザラ近辺で起きた奇跡から二日。サトル一行は国賓として盛大な歓待を受けていた。

 サトルが力を暴発させてしまったことで、当初の計画とは大きくずれてしまった故に、ニーアにこってりと絞られたが、それももう終わったことだ。


「まぁ、すでに勇者の生存と聖剣の奪取、そしてその力に関してはメロベキアにばれてるだろうから、サトルに安寧な生活なんてなかったとは思うけど」


 サトル、ニーア、マリーの三人が集まり、昼食を取ったのちグチグチと蒸し返すニーア。

 サトルが癒しの力を放ち、混乱する民衆を静めなければどんなことが起きていたのか……


 彼女には大変世話になった。そう自覚しているサトルとしては、何度叱責を受けても素直に聞いていた。それ程までに軽はずみなことをしたのだと反省をしていた。


「それは……すまなかった」

「まぁ万事とは言わずとも、うまくいったことには違いないから、別に責めてるわけじゃないんだけどね。こっちにも積み上げた計画ってものがさぁ」


 コップに注がれた果実のジュースで喉を潤し、ニーアはまだ続ける。


「何にしろ、計画は繰り上げないといけないからね」

「まぁまぁ、今日はそれくらいにしてリーダー。次の計画はどうなっているんですか?」


 晴れてイントルーダーの一員となったマリーはニーアをリーダーと呼び、宥める。

 この二日でわかったことだが、ニーアはリーダーと呼ばれると少しばかり機嫌がよくなる。


「正直、今私達にできることは特にないわ。メロベキアへの反抗のために今サラニアが兵をかき集めてるところ。イントルーダーのメンバーにはメロベキアを見張ってもらってるけど、今のところ動きはないらしいしね。まぁ一応王国最強騎士のアラダインを退けたんだからあっちも慎重になるわよ」

「いや……退けたと言うよりは……」

「いい? 騎士団長アラダインから無事に逃げおおせたってだけで大金星なのよ! もう少し自信を持ちなさいサトル。貴方のスキルは強力なの。それが無ければ今頃みんなで同じ墓よ」


 サトルの召喚の際に付与されたウェポンマスターと言うスキル。それは武器に宿った記憶を呼び起こし、使用者の経験を再現するものであった。


 それは以前の勇者たちが剣を握り使ってであろうスキルをも再現する。


「サトルは歴戦の勇者数人が束になったも同然。その力にはしっかり自覚をもって頂戴」


 一周してサトルへの小言へと帰って来るニーアであった。



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