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第53話


 小屋から出るとすでにマリーがサトルを待っていたようだ。サトルと違い、目覚めも良いようである。


「おはようサトル」

「あぁ、おはようマリー」


 辺りが暗いため、まだこんばんわ、お休みの時間ではないかと思うサトル。


「あっちに水場があるから顏を洗って来た方がいいんじゃない」

「ありがとう。そうするよ」


 マリーの指差した方へ向かい、顏を洗って無理矢理にでも意識を覚醒させる。

 冷たい空気の中、冷たい水で顏を洗い、肌がビックリする感覚にやや嫌悪感を覚えるサトル。


◇◇◇


 帰らずの森から出て、荷馬車に乗り込む頃にはようやく辺りがうっすらと明るくなる程度にはなっていた。


 馬車を引くのはサロメ。先日のイントルーダーメンバーのように農民に扮装している。


「イガタ平野までは順調にいけば半日くらいかしらね」


 揺れ始めた荷馬車の中でニーアがそう言う。


「昨日聞きそびれたが、その……イガタ平野ってところには何があるんだ?」

「聖剣エクスカリバーよ」

「エクスカリバー!?」


 その言葉に驚きを隠せないサトル。エクスカリバーなんて名前、サトルの世界でも超有名であり、伝説の剣の代表と言ってもいい。


 アーサー王伝説を知らずとも、聖剣エクスカリバーの名前を知っている人は数多くいるだろう。サトルもそんな中の一人だ。


「そんな代物がこの世界にあるのか……」

「貴方達の世界では有名なの?」

「あぁそうだな。伝説上の、架空の剣ではあると思うけど」


 ニーアはサトルの驚きようにあまりピンと来ていない様に見える。


「何でそんな代物がこの世界にあるんだ?」

「サトルが思い描いている物がどんなのか知らないけど、イガタ平野にあるのは鍛治のスキルに秀でた勇者が造って残した物ね」


 当たり前ではあるが、サトル以外にも勇者はいて、メロベキアにいいように使われ……そして死んだのだろう。


「そんな代物メロベキアが厳重に管理しているんじゃないのか?」


 勇者のスキルで作り出された剣。どれ程強力な武装かわからないが、そんなのをメロベキアが放っておくわけがない。


「それが、そうでもないのよ。理由は二つ。まず一つ目は勇者しか持つことが許されない。だから回収したくても運びことすらできない代物なの。だから放っておいても誰がもっていけるものでもないのよね」


 確かにどれだけ強力でも勇者がいなければ役に立たないのなら、捨て置いていても問題ないのかもしれない。


「そして、もう一つの理由が……」



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