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第49話


「イントルーダーは完全な実力主義。つまり、ただ単純にこの中で私が一番強い。それだけよ。だからみんな私の言う事を聞く」


 勿論サトルも素人ながら彼女が只者ではないと思っていたが、まさかそこまでとは思ってもいなかった。


「それで、これから俺達の処遇は?」


 実力主義の戦闘集団。そんな中で何をされるか……サトルはメロベキア打倒のキーマンであり、次の勇者召喚をさせないためにも殺されることは無い。


 殺されない。絶対的な保証はこれだけだ。


「これからサラニアに行くわけだけど、貴方達はそこで暮らしてもらうわ。イントルーダーから口利きすればある程度不自由のない暮らしは約束できる」

「それだけでいいのか?」


 その話へのサトルの第一印象は信じられない、である。


「勿論、護衛の名目で監視も付けさせてもらうけどね。それくらいは譲歩して貰わないとこっちも困るわ」

「いや、不満なんてものはない」


 ある程度がサトルにとってどの程度かまではわからないが……


「いいえ、不満ね」


 突然言い出したのはマリーだ。


「何が不満だと言うの?」


 ニーアの口調が尖る。雰囲気が変わる。それは彼女だけではなく、周りを囲む者達も例外ではない。


「打倒メロベキアと言うなら、私を貴方達の仲間に入れてほしい」


 マリーはそう言い出した。彼女の表情からは決意が見える。


「メロベキア国王に奪われたのは私も同じ。だから、貴方達と共に戦いたい!」

「それで、私達がはいそうですかと二つ返事すると思う?」

「示せばいいのよね? 私の強さを、イントルーダーにとって有能かどうかを」


 それを聞いたニーアは不敵な笑みを浮かべ。マリーを見つめる。


「いいわ、試してあげる。サロメと勝負をして勝てたら貴方の加入を認めてあげるわ。付いてきなさい」


 その言葉に周りの黒ローブ達がざわつくも、誰も異を唱えようとはしない。

 ニーアはマリーを連れて、小屋の外へと出る。サトルもそれに続いた。


「サロメ!」


 ニーアの呼びかけに元気よくハイと返事するサロメ。彼は小屋の前に見張り番をしていたようだ。いや、中の様子を立ち聞きしていたのかもしれないが……


「聞いてたわよね」

「えっと……はい」


 やはり中の様子を伺っていたようだ。


「マリー、得物は何がお好みかしら?」

「貴方達は短剣を使ってるみたいだけど?」

「別に拘りや仕来りがあるわけじゃないわ。ただ今回の任務にはそれが適してただけだしね」

「じゃぁ、槍で」

「いいわ、サロメ用意してあげて」


 ニーアに使いを頼まれたサロメは張り切ったように別の小屋へと入って行き、すぐさま戻って来た。一本の槍を持って……

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