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最終話


 元メロベキア王アブラハムと、元メロベキア王国宰相のサラディは捕らえられ、一週間のこう留の後、処刑台へと立たされた。刑罰してはただ、三日間王都の広場に晒されると言うものである。


 しかし、元メロベキアの国見達や侵略で国を失った人々、没落村にいた元貴族達が集結した広場で彼らが無事に晒し台から降りることは無いだろう。


 今後、メロベキアと言う国は解体される予定となっている。領土の多くは元々住んでいた民に返還され、周りの国家と共に復興が行われると言う。


 メロベキアと言う国が無くなった後には、イントルーダーのメンバーたちを主軸に新しい国が造られると聞いた。国民達から代表を選出し治める、民主主義国家へと生まれ変わるそうだ。


 代表にはイントルーダーのリーダーでもあるニーアが選ばれるのではないかもっぱらの噂となっている。そこに対抗馬として一躍英雄となったサトルの名前もあったが、彼はそれを辞退した。


◇◇◇


「もう行くの?」


 山の奥から朝日が漏れ出す早朝。朝特有の静けさと匂いに包まれてサトルとマリー、そしてニーアは馬小屋の前にいた。


 サトルとマリーは小さな馬車に荷物を積み込んでいる最中であった。


「あぁ、約束だからな」


 サトルはマリーを見つめ、全てが終わったらマリーと旅に出ると約束をしたときのことを思い出す。


「せっかくなんだから、パレードにも出席すればいいのに」


 メロベキアと言う国の終焉を喜ぶ人々は多い。近隣の国だけではないく、圧政で苦しんでいた国民達や貴族。侵略行為に心を痛めていた騎士達……


 その解放を担ったサトルを迎えて祝いたいと提案したした人たちもたくさんいた。


「勇者に対する恐怖がある人たちもたくさんいるからな。きっと俺はいない方がいい」

「……そうね。マリー、サトルをよろしくね」

「うん! 任せて!」


 あらかたの支度を終えたマリーはニッコリと笑ってニーアに応えた。


「ニーアこそ頼んだよ」

「ええ、貴方達がもう一度この土地を訪れる頃には素晴らしい国にして見せるから」


 ニーアとマリー抱き合って別れを惜しむ。だがこれが終わりではない。

 これからこそが始まりだ。


 一国の代表となった革命家ニーア、貴族と言う記号を失い家族を失ったマリーの……そして異世界に召喚された勇者サトルの物語は今から始まる。


――Ende――


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