ラノベの知識が加われば余裕です
さて、なぜ僕がこんな所にいるのかというと、昼寝をしていたら飼っている犬に踏み潰されて死んだ?からである。
自己紹介が遅れました。僕は東京に住むラノベ好きの高校生成瀬はじめ、だった者です。
先程こんな所と言いましたが、実は今異世界にいます。ここは僕が住んでいた地球とは違い、剣術や魔法を主とした世界。
少し時をさかのぼってみよう。地球で死んだ僕はある神たちの元へと飛ばされていた。
「なんて可哀想な子なの。飼い犬に踏まれて死んじゃうなんて不幸極まりない。」
「そうじゃのう、、、そうだ彼にはあの世界に行ってもらうのはどうだろうか。」
「あの世界に行かせるのか!?この不幸な子があの世界で生きていけるとは思わないぜ?」なんて会話が僕の耳に聞こえてきて僕は目を覚ます。
「あのー、ここは?」神たちが一斉にこっちを見る。
「あら、起きちゃったのね。ここは神界、あなたは飼い犬に踏まれて死んでしまったの。」と言うのは見るからに神っぽい服を着て淡い光を纏ったスーパー美人さん。「もー!はじめくんったら褒め上手〜、そういえば自己紹介が遅れたわね。私はここの女神、ナーシャよ。気軽にナーシャって呼んで。そして、」
「ワシはこの神界で1番古い神のガイアスじゃ。ワシのこともガイアスでよいぞ。そしてこ奴が」
「俺はバギル、戦闘神とか武術の神なんて呼ばれてる!俺のことも呼び捨てでオッケーだ!」ガイアスは1番古い神と言うだけあり、長い白髭にシワも目立つが他の2人とは別格のオーラを感じる。そしてバギルは見るからに戦い好きだと分かる肉体美、そして所々にある傷、あとめっちゃイケメン。なんて僕が考えてるとなぜかガイアスとバギルがニヤケ始めた。そんなことより突っ込みたいことが山ほどある。
「なんでも質問していいのよはじめくん。」ナイスタイミング!ナーシャ!「ナイスもなにもあなたの考えてることは私たちには筒抜けよ?」
「え?」どれだけマヌケな顔をしていたのか、3人の神は笑い出す。
「はじめ、お前おもしろいな!」
「はじめよ、ワシらは神じゃぞ、それぐらい出来て当然じゃ。」言われてみると腑に落ちる。そういえばさっきも言葉に出さず褒めたら3人ともめっちゃ喜んでたな。
「そうそう!だから思ったことは偽りなく発言してね!」
「わかりました。じゃあまず僕は本当に死んだんですか?」
「その通り。はじめは自分の犬に踏まれて死んだのじゃよ」
そう答えたのはガイアス。僕の飼い犬、しらすは両手に収まるぐらいの大きさの犬だぞ。あれに踏まれて死ぬって僕不幸すぎない??まあそれはさておき、
「えっと、僕はこの後天国に飛ばされるんですよね?」
「そのはずだったんだけどガイアスさんがお前のことを異世界に行かせてあげようって言うんだよ。」異世界だと、僕が大好きなラノベで出てくるようなあの異世界か?
「そうよ。そこは魔法や剣が主流の世界。はじめくん行きたい?」また僕の心を読んで答えてくるのはナーシャだ。
「是非!その世界行ってみたいです!!」
「いいだろう。でははじめよ、どんな力、物が欲しいか願いなさい。ワシらが1つずつはじめに与えるでの。」
「なんでもか、、んー、よし。決めた。1つ目はアイテムボックスが欲しいです。」
「アイテムボックスね!じゃあ私から無限に収納可能なアイテムボックスを与えるわ!」と言った途端、僕に無数の光が
降り注ぐ。「これでオッケー!使いたい時はアイテムボックスって言葉に出せば空間に穴がでてきて収納可能よ!」
「さて2つ目はどうする?」バギルが言う。
「2つ目は、剣術や武術を出来る様にして欲しいです!」
「いいぜ!この戦闘神の俺の能力をお前に与えてやるよ!」
そんなことして大丈夫か?と思っているとバギルが
「大丈夫さ!俺から能力が取られる訳じゃないからな!」とバギルは言う。いやそういうことじゃないんだけどなと思いつつ、先程同様無数の光が降り注ぐ。
「さて、最後じゃ。」
「はい。最後は魔法を創造する力が欲しいです!」
「よかろう、ワシからはじめに魔法創造スキルを与えるでの。」
「ありがとうございます!」と3つの力を与えてもらいお礼を言うタイミングでお別れの時間が来たらしい。淡い光が体を包み込む。「はじめくん、あなたがこれからいく世界は魔物とかもいるから気をつけるのよ!」「そうじゃぞはじめ、気を抜いていたらすぐ死んでしまうでの、しっかり頑張るんじゃぞ。」「お前なら大丈夫だ!なんせ俺たちの力がある!あとお前が前世で培ってきた知識もある!応援してるぞ!」と3人の神が言う。
「ガイアス、ナーシャ、バギル!本当にありがとうございま
した!ちゃんと僕のこと見ていてくださいね!では、行ってきます!!」そう言った途端僕は淡い光の中、眠気に襲われ新たな世界へと送り込まれたのであった。