閑話 一人の冒険者の話
不定期掲載中
4級冒険者目線
俺はクロエムという町の4級冒険者で「天使の眼差し」というパーティーのリーダーをしている。自分で言うのもあれだが4級冒険者といえばこの町ではかなり上のほうだろう。
なのに…俺はあの日信じられないことを体験してしまった。
それはちょっと前のこと。俺は冒険者ギルドでゆっくりパンとコーヒーを飲んで昼食をとっていた。そのメニューは朝食っぽいっていうのはどうでもいいんだよ。朝食食べてなかったんだよ!
あ、冒険者ギルドにもカフェみたいなものはあるんだぞ。
話がずれたな。そう、その昼食を食べていたとき冒険者ギルドにある若くて可愛いレディがきた。俺は女性のことをレディっていつも呼んでるぞ?
まぁその可愛いレディはまだこの町では見たことがないので他の町か新人冒険者かと思った。こんなか弱そうなレディなんかいい待遇を出すことですぐ食らいついてくるだろうと思っていた。
だから身の安全などを保障してやるということを条件を出してやった。
だが生意気にもこのばば…レディはこんなことを言いやがった。
「折角のお誘いですがお断りさせていただきます。私にはこの人がいますので。」
と、この俺様の誘いを断りやがった。しかも、このレディは隣にいた男に抱きついた。このレディのボーイフレンドかフィアンセといったところだろうか。
でも、この男俺よりは絶対俺より弱いはずだ。ならここで力の差を見せつけてやればこのレディもどっちの方にいればいいか分かるだろう。少し乱暴だが仕方ない。
「ほぅ、こんなガキがねえ。この俺様がどのくらい力があるのか試してやるよ。ちょっと表に出な。」
と言い、その男に喧嘩を売っ…対戦を申し込んだ。
負けるわけがない。そう思っていた。
結果は…負けた。完敗だった。
なにが起こったかわからなかった。目では何も見ることができなかった。
ただ、確実に負けた。それだけははっきりと分かる。
身体が重い。
自分で言うのもあれだが、この町の中で俺ら「天使の眼差し」は知らない人はほとんどいないほどの強さと実績がある。
それなのに誰かも知らないそんなガキに俺は負けた。
そんなこと信じられるわけがなかった。
そんな恥ずかしさから俺はその場から一生懸命に逃げていた。
今は誰とも話したくない、会いたくないそんな風に思いながら。
それから一か月がたった頃...
「ほら、もっとテキパキ働け!どんどん依頼はきてるんだよ!]
「すみません」
さてさてここは...冒険者ギルドである。
今俺は冒険者ギルドで働いている。
冒険者はもうやめた。
周りからの視線が痛かったので。
まぁギルドマスターからも、
「今より絶対収入減るぞ。」
と、いわれた。仕方ない。
でも今はこの仕事に生きがいを感じているからいいだろう。
ポジティブか。
今頃あいつらはどうしているだろうか...
短くて文章がかなり雑ですみません。
今度からちゃんとします。