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異勇物語

今回も物語はそれほど進みません

オークを討伐した後、葬送達は頭がいなくなって統率のとれなくなったゴブリンを掃除をするように片付ていった。

だが、決してただ作業をするように倒していったわけではない。しっかりと命を奪っているという自覚を持ちながら倒していった。



「終わったな。そんなピンチになることはなかったな。彩夏のせいでひどい目にあったけど。」


「いや、あれはそうくんが悪いんでしょ!わたしの活躍を邪魔しようとしたんだから自業自得よ!」



葬送は「彩夏の目立ち妨害作戦!」が失敗したのを自分のせいではなく彩夏がいけないんだと脳内で無理矢理理解していた。

自分の立場が不利になると相手に責任をとらせる。なんと小さな男だろうか。親の顔が見てみたいよ!


りりあ(葬送の両親は葬送が子供の時に交通事故で亡くなったらしいですわ。そんな時からりりあちゃんは葬送を支えてくれたそうですわね。)


何事も軽い気持ちで言うものではないようだ。別に今のことをりりあに聞いたつもりはないのだが、どうやら葬送は過去に大分大きな傷を負っていたようだ。

葬送には言っていないので分からないと思うのだが何故か悪いことを聞いてしまったと罪悪感を感じてしまう。



それてしまった話をもどすとしよう。

ゴブリン達を片付けた葬送達は最初から戦いを見ていた村人に話しかけていた。



「これらのゴブリンはどうしたらいいですか。もしお金になるのであれば今回の被害にあった村などに当ててもらいたいのですが。」


「あぁなんと勿体ないお言葉でしょうか。ですが今回幸運なことにたいした被害もありませんので貴女様がお持ちいただきますよう。しかし、これはまるで異勇物語の写しのようですな。」


「そうですか。では半分の5割ほどもらっていくとしましょうかね。残りの半分はこれからのあなたたちへの先行投資とします。ところで、その異勇物語とやらはなんなのか教えて頂けますか?」



彩夏は性格は悪いが案外商売の才能があるのかもしれない。

まずは相手にどのくらいお金などが必要なのかを聞く。そして聞いたものより少し多めの量を先行投資と言って渡す。そうすることで相手には自分達は優しく信頼できると信用してもらえる。そして先行投資なので次回取引のようものをする時は公平にと暗に伝えているのだ。計算高い

そして気になるものがひとつ。異勇物語だろう。



「貴女様の慈悲に感謝します。異勇物語ですかな。では、話します。昔々今よりも遥かに昔、人間達はいつも戦闘といっては隣のひとを切りつけたりなどという時代がありました。そんな時代に一人の……」



この話を少し分かりやすくはなすと、昔、人間は戦争ばかりしていてみるみるうちに人口が減っていったという。それをみた神は大変嘆き人々に罰を与える事にした。

それがモンスターだそう。

モンスターに抗う術を知らない人々は更に数を減らし最初の4割にまで減ってしまった。

その出来事に人々が絶望していた時ある一人の人が現れたそう。その人はたった一人でモンスターを狩っていきモンスターもそれを恐れそう簡単には人間を攻めなくなった。

そしてその一人の勇者とも言えるひとは残った人々に愛を注ぎ、また様々な知識を教えていき人間は力を持った。そしてある日勇者は言った、


「もう時間だ。お前らはこれから傲慢にならず互いを敬いながら生きるようにしろ。最後にひとつ、俺は異世界から来た異世界人である。さらばだ」


という物語というより伝説である。



このときの人々には異世界という概念がなかったそうだが、時がたつにつれ人々は異世界というものを認識したそう。人々が認識を前から異世界ということを言っていたということで、この物語は信用性が高いとも言われているらしい。



「なるほど、そんな話があったんだね。残念だけど私達はそんな大袈裟なものでもないただの冒険者だ。だが私のことを評価してくれたことには感謝するぞ!はっはっは!」


「はい、このご恩一生忘れることはないでしょう。ムガルダ王国第三王子の名に懸けても!」



「「「「…えぇぇぇ!!!」」」」




神様視点


やっと僕の話が出てきたね!あはっ


これからは定期的に投稿出来るよう頑張ります

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