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リスペクトはほどほどに。


珍しく朝から顕現なされた神。

緑色の(いも)ジャージをお召になり、神の玉座(林檎箱)にていそいそと筆を走らせる創造神様


「執筆でしょうか?」


「かなぁ・・・余計なことしなきゃいいけど・・・」

遠巻に見守りながら不安を感じる俺ちゃん


「それはそうとご飯はまだなのですか?」

おやっ!


「わたしはお腹が空いていますよ。」

あれっ、ここじゃ肉体的な欲求は無いはずだけど・・・


「わたしはイクラ丼を所望し── 


オ゛ォおぉーーぃ!!ゴラァ、バカ神ィ!

俺は神に向かって駆け出した!


「ひ、ひぃ!メガネさん・・・どうしたんですか?荒れ狂う雄牛のような

 疾走ぶりで・・・こわい」

いい表現だなおい悪びれなく!


「おい神、あんた大罪を犯しているぞ、ソレじゃまるでヒナ── 」ピカッ


そう、そう言いかけた時だった。

辺りが漆黒の闇に包まれたかと思うと突然の閃光

鋭い(いかずち)がメガネを貫いた。


<どーん!>


「──お・・・・おめぇ・・・なに、して・・・くれちゃってんの?」

悶絶して横たわる失敗博士。

アフロ頭の上を小さな雷雲がふわふわと浮いている。


「楽しそうですね。」

「わたしはイクラ──


わかった待ってて言わないでうさ子君、君は必ず俺が助ける!

いや俺が俺を助ける。


不敵な笑みを浮かべ、怒涛のごとく筆を走らせる神から原稿用紙を取り上げると

粉微塵になるまで破り捨てた。


「ちょ・・あっ・・・・あぁーなんて事をメガネさん。ヒドイ 泣」


「おおぉぉい!何してくれてんだコラァ神おらぁ!」


「えー、駄目なんですかぁ?昨日アニメ見ててパロディって要素を思いついたん

 ですが・・・」

はい、罪悪感ナシ


「あのなぁ・・・パロディは時間経過で陳腐化しやすくてエタる原因になるぞ!」

 「だいたいパロディっていうのはしっかり作り込まれた舞台で」

  「キャラが立った人物がやるから引き立つし笑えるんだシノブ伝みたいに!」

   「オメーがやらせたのはただのキャラパクリだからな!」

   

ったくキャラ改変はご法度じゃなかっt── ピカッ


<どーん!>

突然の閃光、鋭い(いかずち)が再びメガネを貫いた。


あー・・・何で正義の側が罰せられるんだ?

左のレンズ飛んだぞこのやろう


「・・・・楽しそうですね。メガネ」


「ビシッ・・・b」


華麗なサムズアップだな神


「──うぅ・・うさこさん、──原稿破棄したのになんで?」

つかなにこの雲・・・


「なろう時空の()()()()()の裁定ではないかと。」

うん、なにそのシステム・・・


「コラッ!されるのそこの芋ジャージなんでないの?」


「アフロメガネがたとえ話で他作品名を語ることで明確に文章化してしまった為

 だと思われます。」


狂言回しのツッコミ役を絶対殺すクラウドじゃねーか

メガネに加えてアフロ属性がついたぞ


「どうやら事象の描写より発言とした直接表現の方が罪が重いようです。」

ガイドラインの冊子を見ながらうさこが言う。


うさこくぅーん、ソレ刻んで煎じてそこの芋ジャ神(邪神)に飲ませてやって


「アニメ鑑賞やネトゲの合間合間にがんばって時間作って考えたのにぃ!」

「そ・・・それじゃわたしは一体どうしたらいいんですかぁ、かみさまー!!」


神おめーだからな神。あなたの合間チョンボで俺が絶命するんです。

大概にせーよ神オラァ!


こりゃ本気で会議やらないと駄目みたいだ。

エタる以前に俺の(ソウル)が死ぬ。


「次回は制作会議ですか。」


「そうね・・・マジ本腰入れて会議しないと駄目だコイツ──

「・・・で、何で湯たんぽになってんのうさk── ピカッ



<どどーん!>





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