名前がない。
「あー。今気づいた・・・四話目で」
「・・・・どうしました?」
「名前がない。」
「私もありません。」
そういやそうだな
うさ子を生み出したウサ子の創造主は
名前も手付かずだったのか?つか───
名前より先にウサミミってのもどーよ?
「名無しになにか問題でも?」
「登場人物が、神・うさ・だれ? に成ってることに気付いておねがい。」
「そう言えばそうでしたね。」
「あなたは・・・誰なのですか?」
「きみのそういう純粋さは時に人を殺めますよ?」
「じゃ一緒に付けてもらう?神に」
「現・神は私の名前をつけることは出来ません。」
ん、なんで?
「二次創作に関するガイドラインによりますと── 」
「あー・・・」(白目
あれ?
「でも俺がうさ子だの、うさみちゃんだの言うのはオッケーなの?」
「創造主が改変しない限りは問題ないようです。」
そういうもんなのね、ややこし!
「じゃ、サクッと神呼よんで俺の名前どうなってるか聞くかー」
「笛でも吹くんでしょうか?」
うちの神さんはロケット人間かなんかか?
「ウサ子は神の呼び出し方しらんの?」
「さぁ、私の創造主ではないのでわかりかねます。」
ふーん・・・
「呼べば出てくるんじゃないの?アレ」
「その辺もまだ決めて無いので、神次第ではないでしょうか。」
ほんっとになにもないのな!ここ・・・
6時間後
「おせえ・・・」
「来ました。」
うさ子が指差すその先、キラキラと光りが降り注ぐ
「いやー・・・すいません、残業になっちゃってINするのおくれましたぁ」
ネトゲかよ・・・
「早速だが、おい神。何故俺に名前をつけなかった?」
「すいません・・・私そういうの苦手で・・・」
「なんか照れちゃって・・・」
おめぇーもう創造主やめろ、な?
「うーん・・・名無しではやっぱりだめですか・・・」
「あ、じゃこうしましょう!」
閃いた!って勢いで執筆する神
< シュポーン! >
「うん、なにこれ」
「メガネです・・・エッヘン!」
創造物が顕現する時その音なんだ・・・
「あー・・・じゃいいよもうメガネで」
「命名おめでとうございます。」
「・・・・泣いているのですか?」
聞くな!