二次創作に関するガイドライン
ガックリと肩を落として下を向きながら顕現なされた創造主
彼(彼女)に俺は肩を貸し、ベンチにほど近い場所にそっと座布団を置いて
座らせ、林檎箱を前に置くとウサ子ちゃんが三角錐の黒いアレを
小さな両手でそっと神の頭にのせ──
「あのね、死人にムチを打ってはいけないよ。」
さてと、じゃ何から始めるか(アレをもとに戻しつつ
「まずは目的を決めるのが得策かと思われます。」
「そうね・・・、じゃ創造主、アンタは結局どうする予定だったわけ?」
俺がそう尋ねるながらにベンチに座り足を組んで上から神を見下ろす。
一瞬ビクッと肩を震わせた現創造主様は消え入るように
「それがその・・・ノープランでして・・・」
めまいがしたよこのやろう!
「ノープラン、ノープランと申したかこのバカ神!
おめーのノープランで俺はなんとなく絶命したぞ、このハゲー!
神の髪を全部毟るぞ!」
チラッ
「・・・・なにか?」
ダメらしい。
いや、旬を逃したか・・・
あー・・・じゃもういっそのこと最初っからヤルしかねぇなぁ
ま、じゃあ──そのまえに・・・
「とりあえず神よ、まずはその娘の耳なんとかしてあげてよ」
「なぜです?」
あれっ!
「いやまぁ・・・なんと──なく?」
「結構です。」
おやっ! お気に召されておいでなのです?
「わ・・・私もカワイイと思います///」
おめーにゃきーてねぇよ
「あのぅー・・・」
いちいち挙手すんな神
「前任者がクリエイトしたオブジェクトは、わたしが改変する事ができない
決まりなのです・・・」
おっと、そんな仕組みがあるのか?
でもそういうのはアレだぞ、けっこう重要だぞ物語的に!
「うさみちゃん、そうなの?」
「はい、改変行為はこの世界では厳しく罰せられる決まりです。」
ふーん、何でもありっぽいクセに面倒くさいんだな・・・
「ただ、方法がないわけでもありません。」
キタっ!
「それってそれって!もしかしてユニークスキル的なアレなのかなっ!!」
「それともそれとも、限定マジックアイテム的ななにかとか!?」ワクワク
「いいえ、二次創作に関するガイドラインによりますと── 」
あー・・・(遠い目
◆