オマケ1
オマケ1
テーブルにはユウトと一人の女子高生が座っていた。
女子高生「はい。じゃあ、オマケを始めるわね。
どうも、女子高生Aです。まぁ、名前は
まだ出てきてないんで、そうね・・・・・・、
コード・ネームをオメガとしておくわ。
ここでは、作品について、色々と語ったり
するわ」
ユウト「ど、どうも、ユウトです。主人公してます」
オメガ「あんた、コメントが普通すぎるのよ!
もっと、面白い事、言えないの?」
ユウト「そんな事、言われても・・・・・・。あ、そうだ。
ゲストを呼んであるんだ。どうぞ」
オメガ「これは、あの子しか居ないわね」
と、オメガは嬉しそうに言った。
すると、扉が開いて、一人の男が入って来た。
彼こそ、塾長のクルトだった。
オメガ「なんで、あんたなのよッ!そこはカンナちゃん
でしょ!」
と、オメガは叫んだ。
クルト「いや、先程、カンナさんと会いましてね。
寝足りないから、昼寝する時間を稼いでこい、
と命じられましてね。
不本意ではありますが、出演させて頂く運びと
なりました。
まぁ、任せて下さい。
こう見えても、トークには自信がありましてね。
昔、ナンパとかも-よくしたモノですよ。
懐かしいですね。
あれには結構、コツが-あって」
オメガ「あんたッ!話が長いのよッ!少し、黙ってなさい!」
クルト「仕方ないですね。では、少し、黙っている事と
しましょう」
オメガ「それにしても、カンナちゃん、お昼寝しちゃってるの?
くぅ・・・・・・可愛すぎるわ。萌ゆ萌ゆ」
ユウト「何その、モユモユって?」
オメガ「萌えてるって事よ。察しなさい」
ユウト「そんな事、言われても。まぁ、昨日、遅くまでテレビ
見てたからね」
オメガ「あ、そうなの?くぅ、いいわね」
ユウト「ほんと、オメガはカンナが好きだね。いや、俺も
カンナの事は家族として好きだけど」
オメガ「ロリコン?」
ユウト「そう言われると思って、家族として、って付けといた
んだけど・・・・・・」
オメガ「まぁ、いいわ。じゃあ、カンナちゃんが来るまで、
暇つぶしをしてましょう」
クルト「では、私が過去話を披露しましょうか?」
オメガ「ユウト、あんた面白い話をしなさいよ」
ユウト「そんな事、言われても」
クルト「フッ、こうも華麗にスルーされると、逆に
すがすがしい気分ですね」
オメガ「ん?あんた、まだ居たの?もう、帰って
いいわよ。しっし」
クルト「・・・・・・」
ユウト「オ、オメガ。何か、クルトさんも-しょんぼりしてる
から、居させてあげようよ」
オメガ「仕方ないわねぇ」
クルト「ユウト君。やはり、君は素晴らしい。君が女性だったら
間違い無く、求婚していたよ」
ユウト「えぇ・・・・・・」
と、ユウトは-かなりひいていた。
オメガ「ちょっと、あんた、ユウトを誘惑してんじゃ無いわよ」
クルト「おっと、これは失礼」
オメガ「ほんと、むかつく奴ねぇ・・・・・・」
クルト「まぁまぁ、本編ではライバル同士なのですから、
オマケでは仲良くしましょうよ」
オメガ「チッ、仕方ない」
そして、クルトとオメガは握手をした。
オメガ「さて・・・・・・と。しかし、話すネタが早くも尽きた
わね」
ユウト「じゃあ、質問コーナーとかしようよ。
《アルカナ・ドラグーン》の作品の方では
ロータさんが-やってるし」
オメガ「駄目よ。それじゃ、かぶるでしょ」
ユウト「えぇ?何、その対抗心?」
オメガ「いいでしょ!互いに競い合う事で、高め合うのよ」
ユウト「そんなモノかなぁ?」
オメガ「そんなモノよ」
クルト「さて、では質問です。クルト・ファンの女性からの
お便り。『クルトさん、大ファンです。毎日、クルトさ
んの等身大-抱き枕を抱いて寝ています』
まぁ、抱き枕は抱くモノですからねぇ。いや、サンド・バッグ代わり
にも-使えはすると思いますが、まぁ、あんまし-お勧めはしませんね。
さて、それで『クルトさんは、大戦時には、何をして居たんですか?』
との質問です」
オメガ「っていうか、何、一人で始めてんのよ?」
クルト「い、いえ。ファン・サービスに答えるのも義務かと
思いまして」
オメガ「ファン?あんたにファンなんて居るの?どこに?
脳内?妄想?勉強のし過ぎで、頭おかしく
なっちゃったの?」
ユウト「ちょっと、オメガ。クルトさん、マジで落ち込んでる
から、それくらいにしてあげて」
オメガ「仕方ないわねぇ。じゃあ、特別に続けていいわよ」
との言葉に、クルトは元気を取り戻した。
クルト「では、質問に-お答えしましょう。
結論から言うと、戦時下も塾を経営してました。
まぁ、第二次世界大戦とは違い、徴兵制も
無かったですからね。
けっこう、普通に暮らしてましたよ。
ただ、政府が理工系の学生に対する援助を開始して
ましたからね、それに合わせて、理系のクラスを
増やしたりしましたね。あ、何故、理工系に対し、
政府が援助をしたかと言うと、これは兵器開発の
ためですね。とはいえ、戦争も長期に亘らなかった
ので、どれだけ意味があったかは分かりませんが」
すると、オメガは机で突っ伏して寝ていた。
ユウト「オ、オメガ。ちゃんと、聞いててあげようよ」
オメガ「いや、カンナちゃんが来るまで寝てようかと思って」
クルト「・・・・・・」
ユウト「ああ、クルトさんが、また落ち込んでる」
オメガ「仕方ないわねぇ。もう少し、語って良いわよ」
すると、クルトは元気を再び、取り戻した。
クルト「では、私の他作品での出番をお教えしましょうか。
まぁ、分かりやすいのが《ランドシン伝記》ですね。
ここではクエルトというキャラをしています。
クエルトは主人公のヴィルを追うハンターの一人で、
獣使いの能力を持ちます。かなり、意味深なキャラ
ですよ」
オメガ「ふーん」
クルト「・・・・・・さて、私の話さねばならない事は終わりましたね。
とはいえ、語りたい事は残ってい」
すると、扉が開かれた。
オメガ「カンナちゃん!?」
と、オメガは振り返った。
しかし、そこには、一人の男が尊大に立っていた。
男「フッ、出番が待ちきれなくて、来てやったぜ!」
次の瞬間、オメガは男の顔面を殴った。
男「ゴへっ!な、何すんだよ、オメガ!」
オメガ「うっさい!あっち行きなさい!この変態!」
男「えぇ?何で?俺、変態だったのか?」
オメガ「そうよ。変態よ、変態。分かったら帰りなさい。
ナックル」
男「いや、そんな変化球みたいな名前で呼ばないでくれよ」
オメガ「うっさいわね。ともかく、あっち行きなさいよ」
ナックル「えぇ・・・・・・。ユウト、助けてくれよ」
ユウト「ま、まぁ、人数が多い方が楽しいと思うよ」
オメガ「仕方ないわね。数合わせとして居て良いわよ」
ナックル「よっしゃ!ユウト、お前のおかげだぜ。
流石は心の友だぜ!」
ユウト「あ、うん」
ナックル「・・・・・・何か冷たくないか?」
オメガ「心の友とか、暑苦しすぎるのよ」
ナックル「えぇ?そうだったのか?」
オメガ「そうに決まってるでしょ」
ナックル「そうか・・・・・・じゃあ、ユウト。俺達、親友だよな!」
ユウト「え?う、うん」
ナックル「何で口ごもるんだよ!」
ユウト「ご、ごめん。でも、何か恥ずかしくて」
ナックル「恥ずかしがる必要なんか無いんだぜ。もっと、自分に素直に
なれよ、ユウト」
そう言って、ナックルは親指を立てた。
オメガ「ああ、暑苦しい、暑苦しい」
ナックル「何でだよ!作品内では、まだ春にもなってない感じ
じゃねぇか!」
オメガ「うっさいわね。何か、帰りたくなってきたわ」
すると、扉が開き、一人の少女が入って来た。
カンナ「来たぞ!」
オメガ「キャアアッ!カンナちゃーーーーん!良く来たわね。
良い子、良い子。お菓子、食べる?ジュース飲む?」
カンナ「うーん、後でいいや」
オメガ「そうなの、じゃあ、ほら、ここに座りましょうねぇ。
あ、お姉ちゃんの膝の上でも良いわよ」
カンナ「うーん、普通に椅子に座る」
オメガ「そうなのー。じゃあ、隣に座りましょうね」
カンナ「うむ」
との様子をナックルは-ぽかーんと見ていた。
ナックル「何か-あれだな。孫が来たのを喜んでいる-お婆ちゃん
的な奴だな」
オメガ「何か、言ったかしら?誰がババアだって?」
そう言いながら、オメガはナックルの頭を万力のように
締め上げた。
ナックル「ちょっ、痛いって!まじで止めて!」
クルト「ふむ、見事にアイアン・クローが決まっていますね」
ナックル「解説してないで助けてくれぇぇぇ!」
ユウト「オ、オメガ、あんまし暴力は」
オメガ「仕方ないわね。次はないと思いなさい」
ナックル「はい・・・・・・」
と、ナックルは机に倒れながら答えた。
カンナ「オメガ、これ」
と、カンナはウェット・ティッシュをオメガに渡した。
オメガ「あらー、ありがとね、カンナちゃん。丁度、手が
汚れちゃった所なの。カンナちゃんは、気が利く
わねぇ」
カンナ「うむ」
と、カンナは誇らしげに答えた。
ナックル「俺はバイ菌-扱いですか・・・・・・そうですか」
と、しょげていた。
カンナ「・・・・・・お腹、減った」
オメガ「あら、そうなの?何が食べたい?」
カンナ「肉!」
オメガ「そうなの。じゃあ、焼き肉でも食べに行きましょう。
そうしましょう」
カンナ「いよっし!」
と、カンナは少女らしからぬガッツ・ポーズを決めた。
カンナ「じゃあ、焼き肉に行くんで、
See You Next Time」
ユウト「ええ?ここで終わり!?」
とのユウトの叫び虚しく、カンナとオメガは手を繋いで
去って行くのだった。
・・・・・・・・・・




