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陰陽師物語  作者: 睦月火蓮
弐幕
8/61

青龍の祠

色々とミスが起きて、内容が多少変わってしましました…

すみません。

『おい、こら。起きろー』


何かが顔に当たる感覚がある。

なんというか…顔の上で小さなものが跳ねている気がする。


『おいー、起きろってのー』


陽矢「…うっ…?」


目を開けると…目の前で、蛍のようなものがぴょんぴょん跳ねている。

…どっかで聞いたような声。


『よーし、目が覚めたな?

 …ったく、再会したと思ったら、ぶっ倒れてるなんて驚いたぜ』


陽矢「…再会…?

 …って、ああッ!?アンタあの時の〝声〟!」


〝声〟…それは、神奉神社で夜月と戦った時(正しくは夜月の一方的な攻撃)に、『すこーし手伝ってやる』などと言ってあれこれ指示したくせに最後は勝手に消えた…あの〝声〟だ。


陽矢「あの時死ぬかと思ったんだぞ…しかも笛出せとか言って…まだ生きてるからいいけどさ…」


『ま、まあまあ…たとえどんなに血が昇ってても、アイツは人を殺めることは絶対しないからよ…まあ、結果オーライじゃないか?今は共に旅してるんだからよ』


このヤロ…。


陽矢「…で、アンタ。そんな姿してたんだな」


『は?…あ、いやいや違うぜ?俺ホントは人間だぞ。

 色々あって、こんな姿にさせられたんだけどよ。

 ちなみにお前より年上だぞ俺。あ、だからって敬語なんて使わないでいいからな』


陽矢「いや、話が急すぎるんだが…」


『俺の名…そうだな…今は本名とか名乗れねえし…

 …よし、俺のことは“レキ”って呼んでくれ』


陽矢「人の話聞けよ」

------------------------

現在、陽矢のいる場所をレキが話した。


レキ『ここはな、“青龍の祠”っていうんだ。祠といっても、洞窟っぽいけどな。

 んで、ここには5神の一人。青龍が祀られてんだ』


陽矢「5神?」


レキ『ここ日神祀で祀られている5人の神様のこと。

 東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武。そして中心に…

 …いや、これは自分の目で確かめな。多少の面白味もないと旅もつまんないだろ?

 まあ、その方が物語の都合的にも良いらしい』


陽矢「…?」

やめなさい 裏話(メタ発言)するのは。主人公(陽矢)が理解できないでしょうが。



──その頃、夜月たちはというと…


村長・ミクマリの家で、陽矢たちが戻ってくるのを待っていた。


桃芽「まったく…夜月は心配症ですね。月狼をつけるなんて」


夜「わざわざ月狼にいかせる点をみると、自分で行くのが照れくさいようですね」


夜月「……うるさいぞ、お前たち」


そんな雰囲気を掻き消すかのように、月狼が戻ってきた。

そこに陽矢の姿はない。


夜月「…アイツはどうした?」


夜月が問いかけると、月狼は酷く怯えた様子で夜月の腕に飛び込む。

その様子を見て、桃芽が言った。


桃芽「…もしかしたら、陽矢君の身に何かあったのでは…」


それを聞いた瞬間。

夜月が月狼を連れ、外へ飛び出していった。


桃芽「夜月…!アナタ怪我して…」


夜「私たちも追いますぞ!…失礼」


桃芽「ちょ…ちょっとっ!?」


桃芽を抱え、夜も夜月の後を追っていった。

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