常闇の領域
奥に進んでいくと…はっきりとわかった。中にはいって数分、俺は溜め息が出た。
陽矢「はぁ…」
暦「…」
夜月「陽矢。大丈夫か」
桃芽「ここまで強い妖気を感じたのは…初めてですわ。少し気分が悪いですわね…」
夜桜「えっ、大丈夫?背負おうか?」
桃芽「結構ですわ(怒)」
夜月「…無理はするな」
陽矢「…おう」
気付いているのか分からないが…一歩踏み出した瞬間から無数の妖怪の殺気を感じていた。
やっぱりそう簡単には進ませてはくれないようだった。
一々相手にしていちゃ…呆れてため息も出るっての。
暦と夜は多少今の俺みたいに呆れた(というか面倒そうな)顔をしているが、流石はベテランってこともあるのか、父様と叔父様は顔色一つ変えないで退治していってる。
…ていうか、霊力だけで見たら暗闇でも見えるようになったんだが…これ、武器持ってないの桃芽と夜桜だけじゃね?
夜桜「…桃芽に傷でもつけたら【自主規制】する…(小声)」
陽矢「(思考ダダ漏れじゃねえか)」
心の中で突っ込んでおいた。
やっと明るい所に出れたかと思うと…
天邪鬼「来たか、人間ども」
吉平「…」
広い空間の真ん中で、顔を覆っていた薄い布を外したらしい天邪鬼が立っている。
…ここまで来るとなんというか。
吉昌「…何がしたいんだが」
吉平「…呆れてものも言えないな」
二人が呆れているのも当然、何故か父様と同じ姿に化けていた。違いとすれば、狐面を斜めにつけているということと服装だ。
夜月「馬鹿か貴様」
桃芽「馬鹿というより、阿呆ですわね」
暦「バカもアホもそう大差ねえよ…」
夜「というか喧嘩売ってません?」
陽矢「お前の正体なんか分かってるんだよ、化け狐」
天邪鬼「誰が化け狐だ。我にはツヅラオという…」
自分から名前明かしたし。
(自称)妖魔王‐九尾・ツヅラオ。
天邪鬼→九尾「フン。貴様ら如きに我が真の姿を明かす程も無かろうと思ったが…
貴様らの減らず口を聞いておれば、我という妖魔王をこうも馬鹿にされては…本気を出すまい」
奴の背からまた九つの尾が現れ、全身を覆ったかと思えば…。
尾が上に上がった時、狐面を付けた妖怪・九尾の姿になっていた。
九尾『我をコケにしたこと…彼の世で後悔するが良いわ!』
陽矢「それはこっちのセリフだ、馬鹿狐」




