修練所
陽矢「失礼します」
吉昌「…。その入り方、どうやら思い出したようだな」
陽矢「…」
昔、父様から教わった修練所などの入り方だ。
説明すると…戸を開け中に入ってから閉め、正座して一礼する。だったな。
陽矢「貴方には隠し事は通用しないと思ったので。それに、天照神社から戻ってきた頃に俺を呼ぶなら、分かっていただろうし。そうでしょう、叔父様」
吉昌「確かに。父上があの神社へ連れて行ったということは、戻ってきた時には全て思い出すだろうと考えていた」
陽矢「…それで、俺をここに呼んだのは?」
吉昌「陽矢。十六夜が真の姿になったということは、今まで以上の力を持っているとい言うことだ。お前には、それを今まで以上に扱いこなせるようにならなければならない」
陽矢「…それはつまり、叔父様が俺に…」
吉昌「ああ。…お前に剣術を教える」
叔父様は俺に竹刀を渡す。…流石にここで十六夜を出すわけにはいかないか。
俺は十六夜を持った時と同じように、竹刀を構えた。
吉昌「悪くはないが、少し隙がある。…暦らしいな、その構えを教えたのは」
陽矢「え、何で知って…」
吉昌「暦は一見隙がないように見えるが、実際は隙が大きい。暦は攻撃に重視しているからだ。
…今まで武器に触れたことのないお前には丁度良い構えだ」
陽矢「…」
まぁ、レキの頃に少し教えてもらって…防御には少し苦労したけれど確かに攻め入るにはやりやすかったな。
吉昌「…さぁ。今のお前の力をもって、俺にかかってくるがいい」
陽矢「…はい!」
暦「…相変わらず厳しいなー…父さん」
夜「そうですね…」
夜桜「仕方がないよ。だってあの構え教えたの暦だし」
暦「おいそりゃどういう意味だ」
夜「我が子にはより厳しく。…といっても、叔父と甥なんですけれどね」
夜桜「夜。それフォローになってない」
倭代「あ。ここにいたんだー皆」
暦「あ、倭代姉だ」
倭代「ところで、君達もヨっちゃんに呼ばれてた筈だけど」
三人「「だからこうして隠れてます」」
倭代「うんうん。まぁヨっちゃんにはバレてるだろうねー。あっははー」
三人「「…はいっ?」」




