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陰陽師物語  作者: 睦月火蓮
陸幕
40/61

霊神村‐神社

あの人に案内されるまま、俺はどこかに向かっていた。

ついた場所は、村全体が見渡せる少し高い丘に位置した神社。

その隣に、例の祠があった。


清明「こっちじゃ」


陽矢「…」


祠の中はやっぱり四神の時と同じで、岩肌がむき出しになっていた。

広い所に出たかと思うと…そこは、いきなり景色が変わった。


陽矢「…花畑?」


『よく来てくれましたね。「九十八(ニタラズ)」、そして「百」』


陽矢「…?」


俺が周りを見ていると、赤と白の着物姿の綺麗な女性がいた。

ん?九十八?


『私の名は、天照(アマテラス)。日神祀を護る5神の頂点に立つ者です』(※麒麟じゃないのは気にしない)


陽矢「…」


今まで見てきた神様達は皆、龍とか鳥とか亀とか虎とか…全部獣だったから、こうして人の姿をしている神様を見て唖然としていた。


天照『おやおや。私のこの姿にポァッとして…そんなに驚きましたか。ヨウヤ』


陽矢「俺の名前!…なんで、知って…」


天照『当然であろう。私はこの霊神村を長い間見守ってきたのだから』


天照は微笑みながら俺の方によっきりと歩くと、俺の目線までしゃがむ。


天照『よくぞここまで来た。其方に、5神最後の我が力を授けよう。

 ここに、巫月夜を』


言われた通りに笛を出した。

天照から力を授かると…突然、十六夜の形になった。

ただ…今までと違い、持ち手の近くにある刃には三日月型の飾りみたいなものがついて、刀身が…金色の光を帯びている。


天照『それが宝剣・十六夜の真の姿。実を言うと、其方が本来の十六夜を見たのは、これが二回目。

 目を閉じよ』


陽矢「…」


天照に言われた通り、目を閉じた。


…確かに、俺は知ってる。

この光…


天照『…思い出すの。其方が、何者だったか』


陽矢「……。…!」


突然だった。

何の痛みもなく…脳裏に浮かんだ、俺の記憶。


俺は…──

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