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待ち伏せ
「もうここまで来たんだ」
霊神村に続く道を進んでいると、どうやら待ち伏せをされていたみたいだ。
陽矢「…よう。陽炎」
陽炎「思ってたよりは早かったね。流石だね、陽矢」
…周りを見たところ、あの変態野郎はいないみたいだな。
陽炎「そんなに警戒しなくても、天邪鬼様はいないよ。僕一人だよ」
薄い布の向こうで笑ったかと思うと、刀を抜いた。
陽炎「どうだい?少し、腕調べといこうか…僕が相手してあげるよ」
レキ『はぁ?そんなことしてる暇は──』
陽炎「ちょっと黙っててよ、陰陽師のお兄さん」
レキ『!…』
陽矢「…アンタ、陰陽師だったのか?」
陽炎「あっははは。知らなかったの?…いや、『覚えてない』かな?」
陽矢「…?」
俺は人間だった頃のレキを知ってるのか?
レキ『惑わされるな陽矢。とにかく…向こうはやる気みたいだけど、どうすんだ』
陽矢「どうするって言われても、アイツはそう簡単に通してくれないみたいだぜ」
十六夜を構え、陽炎と対峙する。
陽炎「それじゃあ…いこうか、陽矢」




