次なる土地へ
森北村に戻り、ヤツヒメさんに話した。
ヤツヒメ「…そうか。お主はやはり…」
陽矢「やはり?」
ヤツヒメ「どこかで見たような面をしておると思っておったが、そういうことか。
やはり、お主はこの土地の者だったのじゃな」
扇子で口元を隠しながら、納得したみたいに言う。
ヤツヒメ「そうじゃな…。『四神の君主に導かれし者。玄武より力授かり、最後の神への道が開かれるであろう』。…次に向かうのは、西地村じゃ」
レキ『いよいよ四神のうち最後の神サマだ。気ィ抜くんじゃねえぞ』
陽矢「分かってるさ」
ヤツヒメ「…これを授けよう。『翠葉玉』じゃ」
翠葉玉を受け取り、俺達は北森村を出た。
北森村を出て、西地村に続く道を歩いていると、人に出会った。
虚無僧だ。
「…お前が『百』の執行者か」
陽矢「…?」
「気をつけろ。この先、何が待っているか分からない。何があっても惑わされるな」
それだけ告げると、虚無僧は去って行った。
陽矢「…何だ、今の…」
「あいったたた…ぼ、僕の衣装ー」
陽矢「…ん?」
横を見ると、いつぞやの人がいた。
桃芽「…兄様…こんな所で何をしているのです」
夜桜「あ…。…えーっと、うん。はい」
桃芽「何を口籠っているのです…。ちゃんと正直に申してくださいな」
夜桜「えーっとその…ね、あの…
──まだ火葬されたくなぁあああああいいっ!!!!」
桃芽「はい?あ、ちょっと兄様!?」
何故か謎の叫びをしながらダッシュでどこかに去って行った。
…ていうか、さっきの虚無僧と同じ方向に向かったな。
レキ『何やってるんだアイツ…』
夜「…さ、さぁ…」
夜月「昔から何してると言えば、基本桃芽の観察だからな」
陽矢「キメェ」
そんな兄ヤダなー。
桃芽「まったく何がしたいのでしょうかあのバカ兄は…」
夜月「そう言ってやるな、桃芽。夜桜なりにお前のことが心配なのだろう」
──あにさまぁあああっ!!いい加減にしてくださいと言ってるでしょうが!!
──そう言ってやるな。…ほら、___も怯え──
陽矢「…」
あれ。おかしいな…
桃芽「ですが夜月、そうは言ってもですね…」
夜月「…陽矢。何を驚いたような顔をしているんだ」
陽矢「…」
…俺、「道陰陽矢」だったけ…。
陽矢「本当の名前…なんだっけ…。」




