更なる地へ
ガクツチ「…へぇそうかい。師匠に渾名をな…」
南焔村に戻って来て早々、俺達はガクツチさん達が待つ村長の家に向かい、報告をした。
陽矢「…あの時、俺は…。…少しだけ、家族のことを思い出せたんだ」
レキ『おっ!どうだったんだ?』
陽矢「…朱雀の祠で、強くて、優しくて…男の人の声が聞こえてきたんだ。父の教えを思い出せって言われてな。…誰かの膝に座って、書物を読み聞かされてもらってて…。
巫月夜の扱い方も、わかったんだ」
俺は懐から笛を出し、刀の姿へ変える。そしてすぐにまた元の笛の姿に戻し、懐に仕舞う。
倭代「良かった良かったよ、通りで『紅炎玉』の力が戻った筈だよ。それじゃあはい」
俺に紅炎玉を渡す。俺は蒼水玉を通している紐を解くと、紅炎玉を結びつけた。
ガクツチ「さてと…。師匠を助け出してくれたのなら、確か師匠達の伝言じゃ…えーっと…」
倭代「『四神の君主に導かれし者。水龍の力、月に授かり、己の使命を知る』。その次は『四神の君主に導かれし者。朱雀の力授かり、北へ向かう。新たな力授かる』だ」
ガクツチ「おーそれだそれだ」
夜月「北…か」
桃芽「となると…北森村ですわね」
夜「しかし、何故北なのだろうか…。ここは南に位置する村だ、態々一番遠い場所に向かうのは一体…?」
レキ『神様ってのはよく分からない指示を出す時もあるもんだ』
倭代「…さてと。それじゃあそろそろあたしは御暇させてもらうとするよ。ここでの仕事は終わったしね」
ガクツチ「おう。
それじゃあな、お前ら。四神のこと…任せたぜ」
陽矢「…はい」
俺らは、南焔村を後にし…北に位置する村、北森村に向かう。
何故そんな伝言をしたのか、村を出た直後…知ることとなった。




