夜桜の用件
桃芽「…で、結局兄様は何用で?」
夜桜「…うーん…おそらく…桃芽たちと同じだと思うんだ。
…といっても場所がね、目的は違うかもしれないんだけど」
夜月「…」
「…おっ。やっと来たか、夜桜」
そこへ、赤っぽい着物を着た男性がやってくる。
夜桜「あらら…カグツチさん、わざわざ迎えに来てくれたのですか…」
南焔村村長-カグツチ。
夜桜にニカッと笑いかける。
カグツチ「さて、こんな場所で立ち話もなんだ。家ン中入れ」
------------------------
ガクツチの家に入ると、そこには女性がいた。
「ちょっとガクっちゃん!最後まで人の話を聞いていきなさいよ!」
ガツクチ「ああ、悪い悪い…」
陽矢「…あの女性は?」
夜月「…叔母様」
その女性は陽矢たちの存在に気がつくと、親しげに声をかけた。
「あ、夜月ちゃんに桃ちゃん! 大きくなったねー!」
夜月「……」
陽矢「?」
「あ、いけない。あたしは神道 倭代。梓巫女さ」
梓巫女‐神道 倭代。
顔立ちは、10代後半~30代前半ぐらいの年齢に見える。
(※梓巫女…特定の神社に属さずに各地を渡り歩いて託宣や呪術を行っていた巫女らしいです)
陽矢「神道…綺羅の親戚とかなのか?」
倭代「ん?親戚もなにも、あたしの娘だし」
陽矢「えっ」
倭代の顔をよく見ると、確かに綺羅に似ている。
倭代「…さて、君は陽矢君だったかな。
肩に乗ってるコロボックル、というか妖術でその姿にされた人間の少年はとりあえずレキと名乗っているようだね」
陽矢「は、はあ……ん?」
俺はまだ名乗っていないんだが…
倭代「『俺はまだ名乗っていないんだが…』そう思った。あたしにはお見通しだよ」
レキ『流石は倭代さん、物分かりが早くて助かるぜ』
陽矢「…??」
倭代「さて、夜桜君。ちゃんと例のモノは持って来てくれたね」
夜桜「これであっていますよね」
夜桜が出したものは、青龍の力を使うための勾玉『蒼水玉』とよく似ていた。
だが、これにはどこかあの勾玉に感じられていたものが無い気がした。
倭代「四神宝玉の一つ『紅炎玉』。
これがなければ、神器『十六夜』に宿した力は使えないと思ってね」
まあ、今は力を失ってしまったんだけどさ…。
と、倭代は悲しげな顔をして紅炎玉を撫でた。
レキ『…それで、今、朱雀サマは?』
倭代「……」
ガクツチ「自分の陣地、『朱雀の祠』へ戻ってる」
夜月「…となると、かなり厄介だな…」
桃芽「…ですが、それはある意味好機かもしれませんわね…」
地元が日神祀である倭代やガクツチ、夜月、桃芽など…普段からこのようなことに慣れている者は理解できて当然だが…ごく最近までほぼ普通(ここ重要)の生活をしていた陽矢は当然…
陽矢「…話が飛びすぎて全然ついていけねぇ…」
夜「陽矢殿…(汗)」
陽矢「…ちょっとした神隠し的な事件とかなら一年の時に何度かあったのにな…
くそっ…こんなことになるんだったら、疾風先輩とか赤火とかのあの辺に聞けばよかった…」
※別サイトの物語
(夜:何故ここで地味な宣伝を…)
(レキ:一年の時でそれって…それアウトな気がするのは俺だけか…?)
(夜月:安心しろ、私も同感だ)
(桃芽:私もです)
(夜桜:えーそうかなー)
(桃芽:…兄様)
(作者:サッサトススメテー)
(…コイツら私の乱入スルーしやがったな…!!だが私は負けん!)
…陽矢が話に追いつけないらしく、夜やレキが説明をする。
二人から今までの話を要約すると…
『ミクマリから聞いた話が本当なら、本来大人しい筈の妖怪が暴れていても当然。
村を襲っているらしい朱雀が自分の陣地である“朱雀の祠”に戻ったということは、力が弱くなりかけている可能性がある』
…ということであった。
ガクツチ「『青龍の力を授かった少年が来る』
…お前らがここに来ることは倭代が予知してくれてたし、それなりの策はある」
夜月「…それなりの策。というのは」
レキ『…おい陽矢、あんま期待すんなよ』
陽矢「え?」
皆の顔を見ると…
夜月と桃芽は面倒臭そうな顔をしていて、夜と夜桜は笑ってはいるものの少々引きつっている。
倭代とレキについてはノーコメントである。
ガクツチ「フフンッ、策ってのはな…
──名付けて、『当たって砕けろ』だ!」
陽矢「……は…?」
「…作者、何故に俺ら出した。第一話もだけどよ…」
「なんとなくだ。ついでに宣伝目的だ」
「…進めろっての。こっちいつまで更新止まってるんだよ…」
「知らん」




