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第八話 『ベレッタ Px4』

今回はピエトロ・ベレッタ社の「Px4」について紹介します。

独の自室


ヴァン

「あれ、アンダーバレルアタッチメントの紹介は?」


「どうせこの銃にも装着するんだから後でも構わんだろ?」


オルゴイ

「そうだな。」


ヴァン

「そんなんでいいの?」


独&オルゴイ

「「気にしたら負けだ。」」


ヴァン

「ラジャりました。

んじゃあサクサク行くよ。

Px4は同社の他の製品、拳銃弾使用の自動小銃Cx4と、.223レミントン弾を使用する小銃Rx4、12ゲージの標準的な実包を使用する散弾銃Tx4と合わせて“ストーム・ファミリー”を為す拳銃。

因みに.223レミントン弾は5.56㎜NATO弾の元となった銃弾で、サイズは殆んど同じだけど規格が違うから5.56㎜NATO弾を撃てる銃から.223レミントン弾を撃つのは精度が下がる以外に問題は無いけど、その逆は銃を破壊する危険があるからダメ。」


「腔圧が高くなり過ぎて危ないんだな。」


ヴァン

「そういうこと。

もともとはM92シリーズの後継という位置付けで開発されたんだけど、M8000のシステムと9000Sの素材を引き継いで使用する、ベレッタ社の技術の粋を集めたような拳銃になってるわけ。

因みにそのM92の正統口径モデルは“90-two”と呼ばれるモデルだね。

で、問題のPx4の特徴はM8000から受け継いだ、発射毎に銃身が60度回転してロックを解く回転銃身式を採用してサイズダウンに成功していることが一点。

従来のベレッタ製拳銃のようにスライドトップを大きくカットした形状は強度的に問題があって威力の高い銃弾を使用することができなかったけど、このPx4は銃身を完全にスライドが覆っているから、その問題も解決。それがその次の特徴。

そしてなんといっても最大の特徴は銃身、遊底、弾倉の3つの部品の交換だけで9×19㎜パラベラム弾、9×21㎜IMI弾、.40S&W弾、.45ACP弾の4つの弾種に対応しているということ。

4つの弾薬に対応するピストルということで、名称がPx4になったというわけ。」


オルゴイ

「ほう。」


ヴァン

「アンダーマウントにはピカティニーレールも付いてるからアクセサリーも装着できるよ。

フラッシュライト、レーザーポインター、あとは独お手製の銃剣とワイヤーアンカー。」


「んで、結局いつ紹介すんの?

どのタイミングで?」


オルゴイ

「焦りなさんな。

多分次回だ。」


「多分ってなんだよ、多分って。」


ヴァン

「まぁまぁ。いいじゃない。いつかは紹介するんだし。」


オルゴイ

「そうだな。

因みに、.45ACP弾のモデルについては新規フレームや強装弾薬に対応する為に各部の構造を強化して、フラッシュライトの保護と減音器の装着に対応することを考慮して約12mm長いバレルを採用した「Px4 Storm SD」という名前でラインナップされている。」


ヴァン

「強装弾薬だからね。

補強するところは補強しないと。」


オルゴイ

「そうだな。」


「あんまりメディアに露出することが無いけど、知ってる人っているのかね?」


ヴァン

「一番の有名どころではニューヨーク市警の世界一ツイてない男が敵のテロリストから奪って使ってたね。最後の方だけだけど。」


「あぁ、瓦礫でF-35Bのリフトファンぶっ壊したあれね。」


ヴァン

「そうそうそれそれ。

あとは某大怪盗の三世が登場するテレビスペシャルで人魚が云々の話に登場する製薬会社の社長が使った銃だね。」


「マジでか。」


オルゴイ

「あぁ、それは俺も見た。リアルタイムで。

出た瞬間にわかったな。特徴的なシルエットしてるから。」


「結構有名どころには出演してるんだな。拳銃だから目立たないけど。」


ヴァン

「そもそも拳銃はあくまで護身用だからね。危ない時にすっと取り出して反撃するから大きいと邪魔だしね。」


オルゴイ

「その割にはゴツいのを持ってるじゃないか。

ピストルカービンキット。」


ヴァン

「まぁね。

イスラエルはCAAタクティカル社のコンバーションキット・ロニ-BPX4だね。

装着はとっても簡単。銃をサンドイッチするだけだし。

本体の上と前方左右と下にレールを装備、バックアップ用のフリップアップサイトと着脱可能なフォアグリップも装備。おまけにテレスコピックストックには予備弾倉を1個だけ装備できるから弾倉交換も手早くできる。」


「だが所詮は拳銃に装備するオプション品だから連射できるわけではない、と。」


オルゴイ

「まぁ、そんなもんだろ。

そもそも小銃も基本的には単発射撃。緊急用に3点射や連射機能があるわけで、弾幕形成は機関銃に任せるべきなんだよな。」


「その点、自衛隊は少し変わった自動小銃の運用をやってるけどな。」


オルゴイ

「64式から続く、自動小銃の軽機関銃的運用、だろ?

一概に否とは言えないから、俺は何も言わんぞ。」


ヴァン

「でもこの銃は私のお気に入りだよ。

結構バランスがいいからね。重量の。」


「それも重要だよな。変に前に重心が寄り過ぎたら腕が疲れるし、後ろ過ぎたら銃口が跳ね上がって命中しにくくなるし。」


オルゴイ

「そんなもんだろ。

で、セミコンパクトサイズの拳銃で大口径亜音速弾なんかぶっ放してるけど、反動の方はどうよ?」


ヴァン

「何とか抑えてる。」


オルゴイ

「………あぁ~、なるほど。」


ヴァン

「何よ?」


オルゴイ

「いや、妙に納得できたから。

だって、片手でマグナ――」


「ストップ、そこは書き終わってるけど掲載してないからネタバレになる!!」


オルゴイ

「おっといけねぇ。

それじゃあ今回はこれ以上ボロが出る前にお開きにするか。

もう紹介しきったからな。」


ヴァン

「そうね。

それじゃ、次回をお楽しみに!」

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