第一話 『作者の愚痴』
突発的にやり始めたはいいが、続くのだろうか?
注:当コンテンツにはストーリーもへったくれもありません。
それでも構わないという寛大な方はそのまま読み進めてください。
我らが主人公・高良 独の自室。
大方八畳程の広さで、フローリング、中央にはテーブル、そしてその周囲には椅子が3つ置いてあると想像してもらいたい。
高良 独(以下独)
「っつーわけで今現在二次創作の移転作業が我々の作者含めて行われているわけだが…」
ヴァンダ クロス ボーデヴィッヒ(以下ヴァン)
「皆さん完全に散り散りですね。
オルゴイはここで知り合った数名の方に引っ付いてpixivの方へ、他の方は自身が昔齧っていたというウェブデザインの知識を生かして独自サイトを立ち上げたり、フォレストやTINAMI、アットノベルスなんかに二次創作を移転させてるわけだけど……」
独
「正直向こうもそのうち規制を始めるんじゃないかと我々含めてビクビクしているわけだな。」
ヴァン
「まぁ、二次創作はその一次作品を知ってもらういい機会だと黙認や容認しているコンテンツホルダーもいるわけだけど、禁止しているコンテンツホルダーもいるわけだし。」
独
「確かにな。
著作権の絡みもあるから、下手に投稿できるものではないわけだ。
自由っていうのは、そんなもんだろ。
ある程度制限しつつ、その範囲の中で好きにやる、っていうのが自由という奴だしな。」
ヴァン
「それをどこでどう勘違いしたのか、『何をやっても許される』と解釈した奴らが勝手気ままに放埓しているこの現状。
映像コンテンツや音楽コンテンツの違法配信や海賊版なんかがいい例だね。
んで、それを規制しようという法律“改正著作権法”が公布されたはいいが、某クラッカー集団が“自由”という単語を盾に日本の省庁を攻撃しているわけだけど………」
独
「正直報道を見ていてあれほど子供っぽい理由はないと思う。
ただの子供の我儘だろ、あれ。」
ヴァン
「“自由”なインターネット上の活動を、だったけ?
よくわからないけど。
自由って……どう見ても好き放題やる為に邪魔な法律に対して抗議しているだけじゃない?」
独
「だよな。」
オルゴイ
「よぉ、お前ら。何話してんだ。」
ヴァン
「あ、作者。」
独
「お疲れ、オルゴイ。
あれだ、改正著作権法と例の某クラッカー集団についてだ。」
ヴァン
「その前はにじファン閉鎖についてだね。」
オルゴイ
「一体どこから改正著作権法の方に話がシフトしたんだ?
全く流れが読めんが。
まぁ、俺はどちらかっていうと改正著作権法には賛成だな。
ネットじゃ日々テレビのキャプチャー映像が動画サイトにアップされてるけど、どう見てもあれじゃあブルーレイとかDVDが売れんだろ。
そんなに見たけりゃ買うかレンタルショップに行けってんだ。
引き籠ってんじゃねーぞ。」
独
「半引き篭りがよく言うよ。」
オルゴイ
「うるさいよ独。
いいじゃねーか、こんな田舎じゃやることもねーし。
大体人が苦手なんだよ、何考えてるかわかりゃしねーっての。」
独
「一体何があった、オルゴイ。」
ヴァン
「言うてみ。ほれ。」
オルゴイ
「いや、今日職場の知り合いに誘われてボウリングに行ったわけだが……
その後の席でその知り合いの知り合い――まぁ、会うのは二回目な人だけどな。
その人に言われたわけだ。
『オタク趣味はやめちまえ』と。」
独&ヴァン
「え!?」
オルゴイ
「まぁ、大分端折ったけど、要約するとそんな感じだ。
まさかの人格全否定されるとは思わなかった。
我らが奈々様の話を少ししてから、その人がCDのジャケットを何枚か見せられて、これはいつ頃の写真なんや?
と聞いてきたわけですよ。
まぁ、結構最近、ここ1年ぐらいにリリースしたCDだから当然わかるわけで、まぁ、一ファンとしてわかるんですが……それやっただけでドン引きされまして。
これぐらいご贔屓にしているアーティストを持っていれば当然わかるわけですよね?
なのにそのアーティストがオタク分野のアーティストだと分かっただけで白い目で見られる現実。
しかも自分は入り口の入り口のオタクで、欲しいものがあっても金額を見て尻込みするタイプなんですがね。
本格的なオタクはその趣味に関してはカネに糸目を付けないと聞きなすよ?
――っと、まぁ、他の人はどうかなんて言うのは今の問題ではなくてだな。
オタクと聞いた瞬間アレルギーみたいに拒絶反応示されて、避けられるかその趣味を取り去ろうとするんですよ?
よぉそんなことできるなと思うよ。
人の唯一の趣味・楽しみを奪うなんて真似は俺には到底できねぇよ。
俺やったらたとえ友人が特殊な趣味を持っていようとも深く立ち入らずにコイツはこんなヤツなんや、で付き合っていくつもりでおるけど、人の趣味にどうこう口出ししてくる奴は大嫌いだよ。
大体これが世の中だよ。
オタクの何が悪いというんだ。いいじゃないか、趣味なんだし。
オタクに対する無理解が偏見を生んで社会の隅っこに追いやられてるこの現状。
だから余計に人と関わり合いたくなくなるんだよ。そういう奴がいるから。
これぞ負の連鎖。
脱却するには理解のある知人が必要。
その知人を求めて外に出ても無理解のおかげで余計に社会進出が阻まれて家に逆戻り。
それの繰り返しだよこん畜生!!」
独
「長ぇよ!
よし、オルゴイ、言いたいことはよくわかった。
お前がなぜ二次元に逃げたかが今の愚痴でよくわかったぞ。
つまり一言で表すと『空想は裏切らない』と言うことだな?」
オルゴイ
「つまりはそういうことだ。」
ヴァン
「逃げの一手もどうかと思うな。」
オルゴイ
「放っとけ!
どうせ初対面の人と話すのに緊張して心拍数が急上昇する人見知りのヘタレだよ俺は!!」
独
「開き直りやがった!?」
オルゴイ
「開き直って何が悪い!
どうせ友達少ねぇよ。
2月前もいろいろと選択をミスった挙句に1人友達無くしたよ、こん畜生!
対人関係は苦手なのが裏目に出やがったよ!!」
独&ヴァン
((我々の作者が豪いネガティブなのだが……
この先大丈夫なのだろうか………))