神様の学校
なんでもあり。
とある世界に、一つの性別だけの人型がいました。
別世界にもいるような、片方が男性の、もう片方が女性の役割を果たすとことで、彼らの全てが子孫を残せる生物でした。
だが、それによって不満が出るようになりました。
結局は子孫をつなげる行為に至らずに、その人型は滅んでいきました、とさ。
…という疑似世界を手元の球体の中に作って、それを見守っていた神様見習いは、あああ〜〜!!!と叫び声を上げた。
「また世界を作るのに失敗したあ〜!!!」
自分の手の中で作った世界のあまりの脆さに、嘆きながら机に突っ伏した。
神様を育てる学校の教室の中には、神様見習いが今日も切磋琢磨に頑張っていた。
「ま〜た〜?」
「あんた、ずっと下手だね。この疑似世界づくりの授業」
「新しい世界を作ってみたいのに、見守っているとすぐに滅んじゃうんだよぉ」
すぐに滅ぶ世界を作ってしまっては嘆いているこの見習いも、早く一人前になりたい一心なのだが…。
そんなにうまいこといかないのも、また世界づくりであった。
「神は最初に世界を作ることで仕事はほぼ終わりだもんね。あとは、見守るだけ」
「だからこそ、最初の世界づくりがものすごく大事なわけで。だからこそ、神様試験に合格するのは厳しい道のりなわけよ」
いくつもの世界がある中で、その世界一つ一つに管理している神様がいる。
その一つを担うべく、今日も神様見習いは修行を重ねていた。
「やっぱり、既存にある世界はよくできているってことよねえ〜」
「本当に憧れるわ、卒業生の皆様にはっ!」
「しかも、世界に存在する種族は一つじゃないしさっ!」
「そうよ、それよ!あんなに種族もたくさんいて、世界が成り立つんだもの。すごすぎるわ!」
「わたしなんて今、一つの種族だけにしたのにもかかわらず滅んだぁ〜…!」
他の見習いも自分の手の中に疑似世界を作って観察したが、遥かに短い時間で存続が危うくなるのだった。
この授業に苦戦するのは神様学校あるあるなので、とにかくトライアンドエラーするのみだ。
実際に本物の世界を作っているわけではないから、何度でも試せる。
誰かの命の営みが発生しない偽物の世界で、やってみるしかない。
そしていつか、本物の神様になりたいのだ。
「こんな授業ごときで躓いているようじゃ、私たちが卒業できるのはずっと先だろうねぇ」
「はあぁぁ、いつになったら神様になれるのかなぁ〜」
卒業したら神同士の交流はほとんどなくなるのもあって、神様見習いたちは最初で最後の青春のように過ごしていた。
自分たちの成長を嘆きながらも、今日も神様の学校は賑やかである。
了
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264日目。




