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さよならギンギン、そして、おはようギンギン!

「患者の◯◯◯はもうダメだ切除するしかない!」

そして僕のギンギンはこの世にサヨナラを告げる。


そして、9時間に及ぶ大手術の末、僕の心臓が再び動くことはなかった。



「聖心ボウタさん、あなたは病気と懸命に闘い、最期を迎えました。

これから、別の世界に転生をしてもらい新しい人生を送っていただこうと考えています。」


真っ白な空間の真ん中に座っている人がいる。

その人は赤いドレスに、赤い髪の女性が涙を流し、こちらを見つめている。

背はかなり高く、筋骨隆々だ。

こちらの様子をうかがい、ゆっくり急かす様子もなく言葉を待っている。

僕も少しずつ状況を把握しつつ口を開く


「僕は家族のもとに帰りたい。」 

僕の気持ちが不意にあふれた。こんなつもりではなかったのだが、困らせているかもしれない。


「そうですよね、そんないきなり言われてもびっくりしますよね?

でも大丈夫です!あなたは亡くなってしまいましたが定期的に話せるようにしますので。何もかも安心してください!」


僕は震えた。

「話せるのですか?」

机と椅子を用意してくれて、少し話したあと、僕はすっかり安心し落ち着き。つっかえはある程度とれた。


この方はシーラ様という神様みたいで、とてもイカツイ見た目だがかなり優しく丁寧に対応してくれる。


本題の異世界転生の話をと思った時に、気を利かせてくれたのか、僕に温かいお茶を淹れてくれた。


「あ、すみません、ほんと何から何まで申し訳ありません」

「いえいえ、あなたも大変でしたから、ゆっくりでいいです。それではさっそく説明していきますね。」

どうやら、僕を異世界に転生させ、その世界を平和にしてほしいという話だ。妹が異世界モノの漫画が好きでよく僕に話をしていたから、内容は何となくわかる。あれでしょ?魔王を倒すとかってやつでしょ?


「いえ、魔王は倒す必要はありません。とても穏やかなおじいちゃんなので大丈夫です。

ただ、魔物がその世界でたくさん暴れていたりして人間の国と魔人の国は手を焼いているのです。」

その世界は人間の国の王様と魔人の国の魔王がお互い協力し、人間と魔人の戦争を終わらせ、平和の実現のため、過労死しそうになるくらい頑張っているらしい。

いがむあうことはなくむしろ仲良し。

魔物はどちらに属しておらず、基本生息地はバラバラで、人だろうと魔人だろうと食べようとするらしい。


「その世界に行き、魔物の被害を何とかしてほしく、もちろん特典もお渡しします!」

「よし!来た特典!何を選べるんですか?」

「実は私、神としては位が低く、身体の部位を強化することしかできなくて、その上制限もかなりあって」

お茶まで淹れて話を親身に聞いてくれた方にこんなことを思うのも申し訳ないが、地味だな。


「うーん、どうしようかなぁ……」


「では、先、ご家族の方と話します?」


「え?もう話せるのですか?」

そして、僕はシーラ様にガラケーを渡され、電話をかけるように促される。


「これで?かけるのですか?」

「はい、その、スマホを買うお金がなくて、でも、それがあれば新しい世界でいつでもどこでもお話できますので!」

え?神様だよね?買うお金がないってどういうこと!?

まぁ、新しい世界で使えるならいっか

とそんな疑問はありつつも、とりあえず、妹に電話をかけてみる。

……

……

なかなか繋がらないので一度切ったら、折り返しがすぐかかってきた!

着信音がベートーヴェンの運命なのが気になるが、電話に出る。


「はいもしもし、どちらでしょうか?」


「あ、俺だ俺、ボウタ!」


「え?マジで?死んだはずじゃ!?ねぇ!母さん!父さん!」

その後みんなと久しぶりに話しをして、感極まっているが、とりあえず事情を説明。


「そうかぁ!ボウタ!父さん少し安心したぞ!定期的で話せるのか、なんていうか、はぁぁぁ、また話せるんだよな?」

「もちろんだよ!父さんも母さんもミントもあんま考えず、人生生きていって」

母さんが今後の生活の心配をしてくる

「あっちの世界で言葉とか、いろいろ大丈夫かしら?」

「大丈夫!言語も話せるようにしてくれるらしいし、そして特典として身体の一部しかダメだけど強化してくれるらしいんだ!」

そうすると、父が

「男なら絶対チンコだ!チンコを強化するんだ!」

わけがわからなかった。たしかにちょっとコンプレックスはあるがそんなことのために使うのは……

シーラ様もちょっと顔赤くなってるし

その後5時間以上説得されチンコを強化することになった。

母さんとミントはドン引きである。

「シーラ様!ということなのでチンコの強化をお願いいたします!」

「え、あ、はい、陰茎の強化ですね?承りました。それでは、そちらに立ってください」

魔法陣のなかに立たされ一連の儀式が終了したが、何か変化を感じなかった。むしろ小さくなって1センチしかない


「あの、これ話が違いませんか?強化してくれるんですよね?なんで小さくなっているんですか?」


「お相手の方の好みで大きさや硬度を変えられるのです。

レベルアップで得られるものもありますが、それ以外でもトレーニングを毎日すると成長いたしますのであちらの世界でも頑張ってください!」


……チ◯トレ?……


僕は言わなかった…


「では、強化を終えましたので、この力で新しい世界で元気にやっていってくださいね」


そして巨大で黄金な扉が現れ、踏み出すと全身が金粉に覆われ次の瞬間

僕の足は懐かしい土の感触が伝わってきた。


「あぁ、僕は新しい世界に来たんだ」

そう思って視界がぼやけた


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