とある庶民のなんちゃって妄想経済学
全く経済学なんて勉強したことがない人間が考えた「もしかしたらちょっと国が良くなるかも?」な妄想です。
これは経済学など学んだことのない極々一般人の戯言。なんちゃって経済学です。
「なんで今は物価高なの?」
こう聞かれてなんと答えるでしょうか?物が少ない?
答えは「エネルギーと原材料が高い」から。経済学ではこれをコストプッシュ型インフレと呼ぶらしい。
「でもでも給料も上がらないよ?」
それはこのコストプッシュ型インフレでコストが上がった企業の賃上げが追い付かないから。これは所謂デフレです。
つまり今のこの国の状態は「コストプッシュ型インフレ+実体経済のデフレ」というダブルパンチ状態なわけだ。
「マジか……でも、社会保険料も高くない?」
それは昔は一人が一人を支えてたのに今は一人が何人も支えてるからね。
「どうすりゃいいんだよ……国の借金も多いんだろ?」
ん?国の借金?それは誰に借金してるの?
「えっ?ええと……それは……外国……?」
それはちょっと間違い。まずそもそも国はみんなから税を集めてそれで国の経営をしてるだろ?
「うん。税金高い……」
だよね。まあそれは一回置いておいて―
「いや、置いておくなよ!」
まあまあ。この税金で足りない予算の穴埋めが国債―よくテレビとかで「借金」って言われるやつだな。
「それを海外に売るのか?」
ちょっと違う。日本の場合は日銀とか企業とか銀行とか、あと、もちろん一部は個人とか、つまりほとんどは国内の人が買ってるわけ。
「ん?どういうことだ?」
つまり国が日本の企業とか銀行とか国民に借金して利子を払ってるってこと。
「えっ!?」
ちなみに銀行はみんなが預けたお金を原資にしてるから実は君も国にお金を貸してるとも言える。
「いやいや、俺は利子なんて貰ってないぞ!」
それは貯金に利子が付いてるでしょ?
「あれって国からの利子だったのか!?」
まあ厳密には色々あるけどその一部だと思っておけばいいよ。
それで国は税金以外の足りない予算を税金とは別の形でみんなから集めてるわけだね。だけど、そうすると国内から通貨、つまり現金そのものが一度国に集まって出回ってる現金は減るよね?
「ん、うーん……そう……なのか?」
そうなの。でも、今、この国は元々デフレ、つまり現金が元々国内に少ない状態なわけ。
「やっぱり海外に出ていってるんじゃないか!」
えっと、少し違って、日本はずっと不景気でしょ?
「あ、ああ」
だから、国は企業に「設けた分は還元しろ」って最低賃金を引き上げたわけだけど、企業としては人件費が不景気なのに稼いだ分は人件費に取られちゃうことになるじゃない?
「そうだな。まあ俺らには関係ない話だけど」
そうかな?そうなると企業も将来が不安になってどんどんお金を溜め込んじゃうんだ。そうすると国内からは現金が減っていくよね?
「確かに……あっ!じゃあ悪いのは企業か!」
うーん、一概にそうとも言えないんだよ?君だって今は使わずに貯金しちゃうでしょ?
「確かに?」
まあ、そうやってみんながみんな現金を溜め込んじゃうと出回ってる現金が減る。減ったら不安になるから出回ってるお金が自分のところに回ってくるとまた閉まっちゃう。これがデフレスパイラルってやつね。
で、国債の話に戻るけど、国はこの集めたお金と税金で道路を作ったり、高齢者支援をしたり、医療費の負担分の補助をしたりしてまた国内に現金を回しているわけ。
「ん?うん?」
つまり、ぜーんぶ基本的にはお金を国の中で回してるわけだ。
「じゃあ借金は?」
してるよ?ただし、さっき言ったみたいに日本の中で貸し借りしてる分には日本っていう大きな財布の中でお金が行き来してるだけだよね?
「ま、まあ……そう、なの……か?」
ただし、一応借金だから当然利息は増えるから帳簿上は良くはないけど、外国から借りてるわけじゃない分、まだ安全ではあるんだよ
「ふむ……」
よく「経済を回す」って言うよね?
「ん?ああ、よくそんな喩えを聞くな」
あれはね、喩えじゃなくて本当に現金がみんなの財布、それこそ君の財布や企業の財布、国の財布をちゃんと回ってることが健全なんだ。
「ん?じゃあ……今は……?」
うん、みんながみんなお金の流れを止めちゃってるからちょっと不健全だよね?
「えっ!?じゃ、じゃあどうすればいいんだ?俺は金は出せないぞ!!」
まあまあ落ち着いて。
ちょっと話は変わるけど、君は社会保険料ってどうしてる?
「なんだよ急に。そんなことより―」
まあまあ、ちゃんと後で分かるから。まずは君が社会保険料をどうやって払ってるか教えてくれる?
「はあ?よく分からんけど……社会保険料は給料から天引きだな」
まあそうだよね。それって半分は会社が負担してくれてるって知ってた?
「そうなのか?」
うん、そうなの。
「それにしては高いなぁ……」
そうだよね……元々はみんなでお年寄りを支える制度だったんだけど、今はお年寄りが増えたから一人で何人ものお年寄りを支えなくちゃいけなくなったからね。
「それって不公平じゃないか?」
まあそうだよね。それで考えたんだけど―
「おっ!なんだ!早く教えろ!」
はいはい。
今は君と会社が半分半分で支払ってる社会保険料を会社が7割とか8割支払ってくれたらどうなる?
「っ!?給料が上がる?!」
正解!……と言いたいところだけどそれだけじゃダメなんだ。
「なんでだよ!」
だってそのままだと増えた給料分の税金と社会保険料が上がっちゃうだろ?
「ああ、そうか……」
落ち込まないでよ。それにこれだけだと会社もみんなの給料が上がっちゃうからさっき言ったみたいに人件費が上がっちゃうよね?それってコストが上がるってことだから会社からすると収益が悪化しちゃうんだ。
「そのくらい払ってもいいんじゃないか?儲けてるんだし」
まあ大きい会社はそうかもしれないけどね。
「チェッ!じゃあ給料上がらねぇじゃん」
まあまあ、まだ話の途中だから。それでね、もし、この方法で君の給料が上がったとして税金も社会保険料も前と変わらなかったらどうなる?
「えっ!?給料増えるのか!」
そうだね。額面は同じで引かれる社会保険料が下がるから手取りは増えるね!
「やった!あれ?でも、会社はどうなるんだ?」
うん、もし、会社がそのままだと会社の収益、つまり売上は下がっちゃうから普通は人を減らすコストカットをするね。
「えっ!?今より忙しくなるのかよ!」
まあ普通はそうなるんだろうけど、そこで会社には従業員比率―これは従業員数と総支払給与額で計算するんだけど―×支払額変更前の法人税で計算した金額を減税して増えたみんなの給料分がコストにならないようにするんだ。
「ん?ん?ん?結局どうなるんだ?」
つまり会社も支払う額は前と同じ、だけど帳簿ではみんなの給料の支払額と社会保険料が上がっちゃってるからその分は税金から差し引いて帳簿でも費用が増えないようにするわけ。
「ふむふむ。それで?」
みんなは手取りが増える、会社も出ていく金額は同じでちょっと税金が安くなる、国も入ってくる金額は同じ、つまりお金の名目を変えるだけでみんなの手取りが増えたわけだ。
「おおっ!でも、待てよ?それだけだと別に会社の貯めた金は出てきてないよな?」
うん。そうだね。これだけじゃまだ足りない。それに君だって急にお金が増えてもすぐには使わないだろ?
「うーん、確かに?不安だし貯金するかな」
だよね?だけど、もし、その給料が続いて3ヶ月後や半年後に物が安くなったらどうする?
「えっ!?安くなるのか?」
うん。でも、その前にちょっとお昼を豪華にしたり晩酌にいいお酒飲んだりしない?
「あー、うん、するわ」
だよね!そうやってちょっとだけ日頃のご褒美をし始めた頃にもし、お店の商品が安くなったら?
「使っちゃうかもな!でも、安くなるのか?」
うん。それはね、時限付き目的補助金を出すからね!
「時限付き目的補助金?なんだそりゃ?」
さっきも話してたけど、今って物が高いよね?
「ああ。晩酌にもう1本って言うと怒られる……」
そうだよね……だから、半年とか1年、飲食店やお店に商品の値段を下げてもらう代わりに国がその差額分を出すんだ。ちゃんと値下げにしか使えないように決めてね。
「そんなことできるのか?」
法律を作ればね。
「でも、また高くなるんだろう?」
そうだけど、その頃にはもう上がった手取りを気楽に使えるんじゃない?
「確かに?いや、でも、やっぱり会社は溜め込んだ金出してねぇじゃん!」
そうだね。それは「投資および社会保障費負担優遇金利」って制度を作ろうと思うんだ。
「なんだそれ?」
これはね、例えば会社がどのくらいの期間をかけていくら投資をしていくら儲けるかの計画を国に出して実際にいくら儲けたかの回収率を報告するか、経常利益に対していくら社会保障費を負担したかで金利の優遇を受けられる制度なんだ。
「ふーん」
あっ!興味ないな?
「いや、だってよく分かんないし」
まあそうだよね。これはね、会社が計画的にどこかにお金を出して儲けたり、社会保障費を負担したらその分銀行からお金を借りるときの金利が安くなりますよって制度なんだ。
「なるほど、それで貯め込んだ金を出させるわけだな」
まあそうだね。しかも、ちゃんとそれを公表するから企業価値も高まるんだ。
「ん?なんでだ?」
海外では企業が寄付とか慈善活動を行うのは当たり前なんだ。でも、日本の企業って国内ではあんまりそういう事しないよね?たまに植林とかしてる企業はあるけど。
「確かに」
これはそういう活動をちゃんとしてる企業ですよっていうアピールだね。
「でも、見返りがあるんだろ?」
海外の企業だって税金対策だったり、優遇措置があったりするんだよ。
「じゃあ結局同じじゃねぇか!」
うん。それなら日本の企業もやったほうがいいよね?
「確かに?あっ!だけど、うちみたいな中小企業はそんな余裕ないぞ?」
じゃあ君の会社は投資を受ければいいよ。
「投資を受ける?」
そう。今でも補助金だったり業種によっては助成金を受けられたりするでしょ?
「ああ、うちの会社も貰ってる」
そうなんだね。その制度はそのまま続けるけど、それ以外にもちゃんと事業計画を出した会社はさっき言ったみたいに投資したい企業とマッチングすればそこから投資してもらえる制度にするだ!
「ほうほう」
もちろん中小企業以外にもスタートアップなんかも対象になるよ。投資してもらいたい企業はどのくらいの期間でどのくらいの収益を上げてどのくらい還元するかを提示して投資してくれる企業を見つけることができるんだ!
「なるほど。でも、見つからないときはどうするんだ?」
今まで通りの補助金とか助成金も受けられるよ。とは言え、もちろん投資募集よりは緩いとは言え、審査はあるけどね。
「グへぇ~、審査かよ~」
無闇矢鱈にお金は出せないからね。でも、もし、それでお金が集められないなら諦めもつくでしょ?
「まあ確かにな……」
これでちゃんと会社が貯めてたお金も国内に出てくるでしょ?
「確かにな!でも、減税やら補助金やら国にそんなに金あるのかよ」
それはね、「金融所得税」と「外国人土地取引特別税」と「休眠不動産特別税」を導入するんだ。
「なんじゃそりゃ!?」
まあ聞いただけじゃ分からないよね。
まずは「金融所得税」だけど……君は株とかは……してないよね!
「失礼な!どういう意味だよ!」
えっ!?してるの?!
「いや、全く!」
してないんじゃん!
まあいいや。これは簡単に言うと株とかの金融取引の消費税だよ。
「所得税?」
うん。手数料でもいいんだけど、例えば銀行からお金を送金したりATMでお金下ろしたりすると手数料取られたりするよね?
「ああ、結構ウザいよな」
まあね。あんな感じで株とかを取引するときに消費税みたいに税金を貰うんだ、0.03%くらい。
「レ、レーテンレーサンパーセントッ!?それだけ!?」
あっ!バカにしたな!
「いやいや、安すぎるだろ!」
いいんだよ。
「なんで?」
そもそも金融取引って一回で動かす金額が大きいからね。しかも、投資用の口座に端数が残ってても使い道がないし。それならその端数を取引手数料くらいのつもりで払っても「ちょっと痛いかも?」くらいで抵抗感ないでしょ?君だって口座の五円を引き出すことなんてないでしょ?
「確かに」
これだってバカにできないんだよ?数千億とか下手したら数兆なるんだから!
「そんなにか!?」
そんなにです。
「それは確かにバカにできないわ」
でしょでしょ?
次の「外国人土地取引特別税」っていうのはそのまま外国人が日本の土地を買うときは日本人が買うときより税金が高くなる制度だね。
「それって大丈夫なのかよ?差別とか言われねぇか?」
海外だと採用してる国、多いよ?
「マジで?!」
マジマジ。だって例えば自衛隊の基地の隣とか水源とかをもし、海外のスパイが購入したりしたらどうする?
「それは……ヤバいな」
でしょ?そういうのの予防策でもあるし、買った土地が不当に高く売られるのを防ぐ意味もあるね!
「ふむふむ」
最後は「休眠不動産特別税」だね。
「それもよく分かんねぇなぁ」
これはそのまま使ってない土地の固定資産税が高くなる法律だね。
「えっ!?なんで!?」
これは外国人土地取引特別税とも関係するんだけど、外国人がマンションを買ったまま値上がるまで放置したりして東京の地価が上がったりしてるんだよ。あと純粋に相続したはいいけど地方の土地をそのまま放置してたりね。
「外国人の件は分かるけど、地方の土地は仕方なくないか?」
うん。だから、それはちゃんと届け出れば免税するし、場合によっては国が買い取るよ。
「なるほど」
こういう新しい税で法人税の減税分をカバーするんだ。
「確かに理にはかなってるな」
でしょ?こうやってちゃんと通貨を正しく流通させてあげれば経済は回るんだ。
「それは分かったけどよぉ、また不景気になったらどうするんだ?」
それも大丈夫!
「本当か?」
本当だよ。例えば国内が通貨で溢れるのがインフレだけど、その場合は国債を発行したりして一時的に国が余分な通貨を吸い上げればいいんだよ。
逆に通貨が少なくなるデフレになる場合は今みたいにどこかでお金が滞ってるからその場所を見つけてちゃんとお金を吐き出させればいい。
「なるほど」
それでもお金が回ってないときは―
「えっ!?そんなときがあるのか?!」
あるんだよ。それはね、国内の経済規模が大きくなって本当にお金が足りないときだね!
「どどどどどうするんだよ!」
大丈夫!そういうときは国が通貨を発行しないといけないときだから。
「えっ!?そんなことして大丈夫なのか?」
たぶんハイパーインフレとかの心配だと思うけど大丈夫だよ。
「本当か?」
信用ないなー。だって国の中で現金の量が足りてないなら増やすしかないでしょ?
「それはそうだけど……」
ちゃんと適切な現金の量は決まってるからそれに合わせて発行するだけだよ。それならお金の価値は落ちないでしょ。
「確かに」
ここまでが、僕が考えたお金の回し方だよ。
「勉強になったけど、本当にこんなことできるのかよ?」
さあ?
「さあ?ってお前……」
だってしょうがないじゃん。経済学なんて勉強したことないし、厳密に細かい金額計算したわけじゃないもん。
「お前なぁ……」
でも、楽しかったでしょ?
「はいはい、そういうことにしといてやるよ」
妄想!妄想だからね!




