にゃんこの下僕です
くは〜っ疲れたー!!!
小さく本音を漏らしながら自分の席に座ったまま
伸びをし、書類を保存。
PCを終了させて本日の業務終了である。
おつおつ〜…と心はもう帰宅へまっしぐらである
椅子から立ち上がると後ろから
「雪ちゃん、上がり?ちょい飲んでいかない?」と同僚から声がかかってギクリとしちゃう
「朝霧ちゃん…今日は付き合いません!昨日も付き合って
うちの子に怒られたんですよー!!
今日は速攻で帰るんですから邪魔しないでくださいよ」
思わず2、3歩後ずさってしまう
朝霧ちゃんは2つ年上のロングの髪が似合うスレンダーな美人さん
現在、彼とうまく行っておらず2日と開けずに
私を誘って寂しさを埋めようとしてくるのだけれど
毎回付き合うのは流石にごめんだ
さっさと仲直りでもして欲しい…私の平和のためにも
昨日は振り切れず付き合い帰りが遅くなり、
帰宅後うちの子に平謝り
遊んでおやつを献上し、やっと許してもらえたのに
今日も帰りが遅くなったら
どんな怒りが待ち受けることやら…
なんて思いつつ、携帯の待ち受けに目を落とす
ふふふ。つい笑みが溢れる
そこに映る2匹の猫
「ああああああ、可愛い!待っててね!ダッシュで帰るわ…じゃ!そうゆう事でお先です!」
そう私は世に言う猫の下僕
この子たちのために
嫌な通勤ラッシュにも耐え
雨の日も風の日も耐えて
会社行ってお給料もらってるのよーwww
彼氏もいないけれど
全く気にならない!
世界一のイケメンにゃんこが私を家で待っている
そう思うと疲れた足取りも
つい早くなるのだった
途中のスーパーで新鮮な鳥のささみ肉をゲットして
茹でてあげよう!
レオンとノエルの美味しそうに食べる様子を思い浮かべて
また幸せになる自分に
「ペットを飼うといき遅れるって言うよ!」と
朝霧ちゃんの声が聞こえてくるが
彼氏や旦那の事で愚痴や不安が止まらない女性群を見てきて
彼氏や結婚は必要なのかと正直思ってしまう。
そりゃクリスマスや誕生日にエスコートでデートとはいかないし、結婚も出来ないけど
昔と違って結婚したら養ってくれて優雅に専業主婦という訳でもなく、面倒が増えるだけでは?!なんて思っている私には今のところ彼氏が欲しい気持ちはまるで無かったりする
ごめんよ…母w
孫を抱かせてあげれていないコトには
うん…心が痛みます
スーパーを出るといつのまにか降ってきている雨
折りたたみ傘を開いて歩いて5分
もうすぐでマンションが見えてくる
駅から2分でスーパー、さらに7分歩けば我が家である
ガチャリと鍵を開ける音に
レオンとノエルが耳を反応させる
「にゃは〜みんな〜!ただいま〜!!!
今日はちゃんと早く帰ってきたよーん。にゃんと今日のご飯はササミだよ〜!」
ドアを開けるとふわふわの二人がお迎えに来て
おかえりー!と言わんばかりに
にゃんにゃんと鳴き見上げてくる
推しがお迎えして今日の疲れを労ってくれている!
あまりの可愛いさに
悶絶ものだよね
「ああああ〜癒される〜!
今めっちゃ美味しいササミ茹でてあげるからねぇ!
いい子ね、レオン。ただいま、ノエル」
二人にキスをして
手を洗い着替えると
買ってきたササミを早速茹でるためキッチンへ。
私はとりあえず自分の食事より二人の食事を用意する
…うーん紅茶だけ入れようかな!
茹でササミを冷ましほぐしてブロッコリーを添えて
出すと美味しそうに食べる二人を見つめ
ゆっくりと入れた紅茶を
「エンドレス」
思考の一部を声に出しながら
また二人(2匹か)を愛でる時間を何よりも幸せだと噛み締めるのが私の平和である
空になったお皿を下げると
まだ何かを強請るように足元に絡み擦り寄る二人を
ソファに誘導し
日課のブラッシングと食休み
その後お気に入りのおもちゃで30分ほど遊び
私は自分のお風呂と読書タイムがいつものルーティン
自分の食事はササミのついでに半額シールが貼られて大変お買い得になったお弁当で、お風呂の前にさっと食べて済ませた。
半額ありがたい〜www
流石に会社ランチで半額シールは人目が気になるからねぇ。
だからといっておしゃれランチは懐には結構痛いのよ
夜のおうちご飯は半額シールがとてもお財布に嬉しい
可愛い猫と美味しい紅茶
そしてお風呂と本
いつのまにか自分にもたれ小さな寝息をたてる毛玉が二つ
「あ!いやちっと待って〜
ここで寝ちゃうとママが動けない」
そっとまだうとうとしだしたばかりの
レオンとノエルをそっとずらして
お風呂に向かうと
そのまま寝ていれば良いのに
ふらふらと一緒にお風呂に着いてくる二人を
何よりも愛おしいと思う
明日も早く帰るからね!
そしてお風呂で読む本は今流行りの異世界転生モノ
リアルな悩みは正直生きてるだけでお腹いっぱい
せめて小説や物語の中くらいは現実逃避して
のんびり楽しみたいのであるw
いいねぇ異世界
うだつの上がらないタタのモブが急に異世界転生で
チートで楽々、モテモテ容姿端麗
聖女だの、勇者だの主人公で大活躍〜!
しかしみんな
あっさりチェンジ
死んじゃった扱いみたいだから諦めるしかないのか?
どうでもいいことについ本気で悩んでる自分に
思わず笑ってしまうね
「無いことに悩んでるw
うーん、つくづく私って悩みがないのね。さてと、髪洗って寝ーよう!」
「レオン、ノエル今日も大好き。おやすみ」
みんなでベットにそれぞれの定位置で
部屋の灯りを落とすと
なんとも幸せな寝息が聞こえ安心の中、雪も目を閉じて眠りについた
異世界いいなwなんて思いつつ。ね。




