第一王子7
王が連れて行かれる様子を、上から見ていた。
俺は死んだようだ。
カイルもロナルドも助かった。
もう大切な人が死ぬのは耐えられない。
代わりに俺が死ぬのなら本望だ。
「お前も大変だったな」
ふと誰かに話しかけられる。
振り返ると、髪でアイスブルーの瞳、白い衣を身に着けた男が立っていた。
「妖精王様・・・いいんです。これで。俺が死ぬかわりに生きていてくれるなら」
「神に意志介入させられたんだぞ。不満はないのか」
「そういう契約でしたから」
「・・・そうか」
妖精王は憐れみを帯びた目でルイを見つめる。
「今後については神から説明はあったのか」
「いいえ、とくには・・・。向こうでも死んでるだろうし・・・生まれ変わるんですかね。このまま幽霊だとちょっと辛いかな」
冗談ぽくルイは笑う。
「これからのことは俺に任されている。お前に希望を聞くと話にならなそうだからな、勝手に決めさせてもらうぞ」
「話にならないって・・・」
ルイは眉を下げた。
「神から感謝の言葉を預かっている。ありがとうとな。そして、お前は元の世界に戻す」
「え、でも俺は死んでるはずでは・・・」
「まだ生きているよ」
「えっ・・・」
「よかったな。また会えるぞ」
まばゆい光が自分を照らす。まぶしくて目をつむる。
でも不快ではない。あたたかい光だ。
まだ生きていると妖精王は言った。
また会えるぞといった。
だんだん意識が遠のく。
すごく眠い。
また、あえる・・・。
愛未に?
ルイの意識はそこで途絶えた。




