80/88
ロナルド
「父上・・・いや、王。王族への殺人未遂は重罰です。拘束する。王弟殿下、エル公爵殿、頼んでもよろしいでしょうか」
「・・・あいよ」
「そいつは王族ではっ『王族です』
ロナルドは遮った。
「私の弟です。」
「なっ・・・」
「ミーナ、早急に騎士団長をよんでちょうだい。・・・アレクサ、もう終わりよ」
「シェ・・・」
「ロナルド、まかせてしまってごめんなさい。ここからは私の仕事です。ありがとう」
「・・・いえ」
王はガクッと膝から崩れる。
「王妃様、騎士団長到着しました」
「騎士団長、入って頂戴」
騎士団長は入室するが、状況についていけていない。
「詳しいことは後で説明するわ。王弟殿下と一緒に王を北の塔へ」
王は連行された。
その背中を見つめる。
あれが父上なのか。あれが王の背中なのか。
小さい。
あぁ、父上は自分たちが生まれた時から、すでにもう王ならん存在になってしまっていたのだな。
ロナルドの頬に、涙が流れた。




