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フルール6


王妃による説明が終わった。


事前に聞いていた宰相と王弟すら、なにもことばを発せずにいた。

誰も信じられない、信じたくない。



「ルイ殿下が・・・」

やっとのことで、フルールが声を絞り出す。


「私のせいなのです。すべて私の存在のせいなのです・・・。」

カイルは再び涙があふれ、体が崩れそうになる。

そんなカイルをフルールは支えていた。


「カイルのせいじゃないわ」

なだめるようにしっかりと抱きとめる。



「しばらくの間は、私が指揮をとり、王弟殿下、王弟妃殿下に補助に入っていただきたいのですが、可能でしょうか。王弟殿下、あなたはすでに継承権を放棄している。そうすると、ルイがなくなった今、次期継承者はロナルドです。試験も成し遂げました。ロナルドへの引き継ぎの間、協力していただけないでしょうか」


「王妃殿下の仰せのままに」


「サミュエルもよいかしら」


「はっ」


「王は話しかけてもあの通りだし、今じゃ自己防衛の言葉しかはいてないわ。いったん北の塔で療養という形をとりましょう」


「・・・しかたがありませんね」

王弟は兄をせつめそうに見つめる。


「エル公爵、エル公爵にも協力をお願いしたいわ。国は一時的に荒れるでしょう。貴族たちと王族との間に入っていただきたい。あと、カイルについては、ロナルドの側近及び護衛として務めさせてほしいのだけれどかのうかしら」


「はっ、仰せのままに」


細かいことを話して決めていく。

王が茫然自失状態、ルイ殿下がなくなった現状でも、王族であるからには、しかたないことだ。判断を急がねばならない。

ロナルド様も次を向いている。


カイルは私がしてもらったように、私が支える。












王妃たちが話をしている間、徐々に不穏な雰囲気を醸し出している男の変化に誰一人気づいていなかった。




お・・のせ・・・・・ない、・・れの・・じゃ・・・ーーーーーー



オレノセイジャナイ




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