フルール4
どのくらい時間がたったのだろう。
目を開けると、自室の天井が見えた。
「っつ」
頭痛はまだ収まらず、たまらず声を出してしまう。
すると、
「フルール様!」エレンが入室してきた。
「フルール様、お体は大丈夫ですか」
「ええ、エレン。少し頭痛がするけれど、大丈夫よ」
「・・・フルール様。お戻りになられたんですね。」
「え?」
「いえ、なんでもありません。旦那様と奥様をよんでまいります」
エレンは部屋を出ていった。
そういえば、愛未の気配が体のどこにもない。
一抹の不安を覚える。
「フルール!!」
父上と母上が部屋に飛び込んできた。
母上は私を抱きしめ、根来ならら目が覚めたことを喜んでいた。
「よかった。フルールに何かあったかと思うと・・・」
母上はなかなか泣き止まず、逆にフルールが慰める側となっていた。
しばらくして、父上が口を開いた。
「フルール、病み上がりのところ悪いが、王宮から私とお前に登城の要請が来た。行けそうか」
「はい、大丈夫です」
「ほんとに?無理しなくていいのよ」
母上は心配してくれているが、私は行かなければいかなければ行けない。
「母上大丈夫よ、父上、すぐ支度します。少々お待ちいただけますでしょうか。」
「分かった。辛いときはすぐいうようにな」
「はい」
私たちが呼ばれたということは、試験が終了したことの報告だろう。
カイルは大丈夫だろうか。
ロナルド様も大丈夫だろうか。
早くカイルに会いたい、無事を確かめたい。
はやる気持ちを抑えながら、登城の準備を行った。




