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王妃2



「なによそれ・・・」



ロナルドから聞いた話はとんでもない話だった。

信じられない、信じたくない。



ルイの命をなんだと思っているのか


神とはなんとおぞましい存在なのか



「王妃様、私のせいで、ルイ兄さまが・・・本当に申し訳ありませんでした。死をもって償います。私のせいです。全て私が生まれてきたことが悪いのです。本当に申し訳ありません。死ぬことしか私にはできません。本当に申し訳ありません。」

カイルは大粒の涙を流しながら、剣を抜いた。


王妃はカイルに近づき、パンっと頬をたたいた。


「母上、私がロナルドと試練を競うような真似をしたから、ルイ兄さまを死なせてしまったのです。カイルは悪くありません。私が・・・私が愚かなせいで・・・死んで償うのは私の方です」

ロナルドも、ずっと我慢していた涙がこらえきれず、決壊した。



「・・・2人とも馬鹿なことを言わないで。あなた達二人とも私の息子よ。カイル、あなたとは過ごした時間は少ないけれど、私の子。兄思いの私の子。ロナルド、あなたは愚かではない。兄を、弟を、大切に、思いやることができる優しい子よ。2人とも馬鹿なこと言わないで・・・」



「死んで償うなんてことこれからも絶対に言わないで!」



王妃は、怒り、悲しみ、やるせなさ、憎悪、様々な感情が渦巻く中、息子二人を抱きしめた。



ロナルドとカイルはしばらく泣き止むことはなかった。

子どものように大声で泣きわめいた。


王妃は、その間、強く強く、強く抱きしめ続けた。

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