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妖精王2


「ルイっ・・・」

王は腰を下ろしルイを抱きしめ、涙をこらえていた。


「私は、この者を届けに来たのと、花をとったものの願いを聞きに来た。先に話したように、生命に関わることは叶えられぬ」


「発言してもよろしいでしょうか」

ロナルドが口を開いた。


「よい。何か願いはあるか」


「私の元婚約者、フルール嬢をもとに戻していただくことは可能でしょうか」


「それは可能だ。そもそもこの世界の神からも聞いている。神の愛し子であるカイル、お前を助けるために、神が介入した案件だ。ルイもそう動くよう神が介入していた」



「ロナルド、話が見えない。それはどういうことだ・・・?」

王は初めての話に理解が追い付かず、混乱していた。


「アレクス、神はお前がカイルを殺そうすることがわかっていた。そして、ルイを使い生き延びさせたが、それでも死ぬ危険性がぬぐえなかった。そのため、フルールという娘に違う人物の意識を入れた」



「は・・・それは・・・え、私のせいと、いうことですか」



「そうだ」


「わたし、のせい・・・」

王はもう意識を保っていることで精一杯な状態だった。



「試練ではないのに、氷山に入れたのも神の介入だろう」



「花はもう一つあります。もう一つの願いとして、兄上を生き返させるよう神様に頼んでいただくことはできないのでしょうか・・・?」

ロナルドが再度問うた。


「それは無理だ。頼むも何も、生き返らせることは神にもできない。だから、介入したのだ」


「死なせないようにするため介入はするのに、それによって死んでしまった兄は助けられないのですね」

ロナルドは殴りだしたい衝動をおさえ、拳を握りしめる。




しばらく沈黙が続いた。




「願いがないのなら最初の一つのみでよいな」

再びキニアは手を動かした。

「もう戻したぞ」




「・・・俺のせいで兄さまは死んだのですか。俺のせいでフルール様が危険にさらされたのですか」

唐突にカイルが問うた。



「それが神の意志だ。」



「俺がいなければ兄さまは死ななかった・・・。フルール様はつらい思いをしなくて済んだ。俺のせいだ・・・」


「いなければもなにも、お前の魂は、神の愛し子として繰り返し今まで生まれてきた」



「なんだよそれ…ぐっ、ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


アレクサは呆然とし、ロナルドは悔しさに耐え、カイルは怒り、悲しみがぐちゃぐちゃと混じり合い、叫び泣いていた。



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