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第一王子6
なにか胸騒ぎがする。
ルイは自室の窓から氷山のある方向を見つめていた。
俺の役目は、カイルをたすけることだけでよかったんだよな
あとはなかったよな
あともう少しで終了の時間になる
ロナルドとカイルは大丈夫だろうか
・・・なにか忘れていないか?
嫌な予感がする。
本当にもうなにもないのか。
頭の中に、2人が怪我をする、最悪死につながるような危険が起こる映像が流れる。
俺のやることはまだある?
赤ちゃんだったカイルを助け、今日まで必ず生き延びさせることだけが、自分の使命だと思っていた。
ロナルドの行動は予想外だったが、カイルを助けていれば大丈夫だと思っていた。
なにか引っかかる。
彼女はなにかいっていたか?
俺はこんなところで死ぬのを待っているだけでいいのか。
やらなければならないことがある気がする。
思い出せ・・・思い出せ・・・
ルイはもはや無意識に自室から抜け出し、氷山に向かっていた。




