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試練11
カイルは迷路を進んでいく。
なかなかほんわりと光る場所に近づけない。
妖精たちの笑い声はずっと続いている。
罠かもしれないが、そこにはひきつけられるような感覚があった。
ね~なんではながほしいの?
はなはねがいかなえてくれないかもよ~
くすくす
りたいあしちゃえば~
ふるーるさまってかわいいの~?
フルールという言葉を聞き足を止める。
かんがえていることわかるよ~
かくしてもむだだよ~
「フルール様は世界で一番大切なお方だ」
へ~そ~なんだ~
えらいの~
おうさまより~?
ようせいおうさまより~?
「妖精王様がおられるのか」
そーだよ~ようせいおうさまがぼくたちをつくってくれているよ~
ようせいおうさまがぜったいだよ~
おはなとれるといいね~
このこのことおうえんしているの~ぼくはあっちのこのほうをおおえんするよ~
え~あのここわいもん~
すぐどなるもんね~
くすくす
妖精たちは雑談を交わしている
ねぇ~おへやまでつれてってあげるよ~
おはなをとれるといいねと言った妖精が声をかけてきた。
「なぜそんなことをいうのだ?」
え~なんとなく~きみきにいっちゃったから~
「そうか・・・ありがとう」
罠なのか本心なのかは全くわからないが、ついていくことにした。
常に気をはりつけながらいなければ。
緊張感が増す。
こっちだよ~
カイルは妖精の後を追った。




